監督はティム・バートンの原案を元に『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を撮影し、見事に成功に導いたヘンリー・セリックが担当した。
プロローグとエピローグは実写で、映画の大部分を占める桃に乗って冒険する場面はストップモーションアニメで撮影されている。
ストーリー
9歳の少年ジェームスは恐ろしいサイに襲われて両親を亡くしてしまい、いじわるなスパイカーおばさんとスポンジおばさんに引き取られていじめられていた。
ある日、謎の老人から不思議な”緑色に光るもの”をもらい、それを木の根元に落としてしまうが、その木にたちまちとても大きな桃がなった。
おばさんたちはその桃を見世物にすることで金儲けをたくらみ、ジェームスは手入れを強要される。疲れと空腹からおもわずその桃の実を口にしてしまうが、その時開いた穴の中に吸い込まれてしまう。
その中には先客である虫たちがおり、ジェームスは彼らと一緒に両親が生きていたときにみんなで行こうと言っていたニューヨークへこの桃に乗って旅立つことになる。
登場人物
- ジェームス・ヘンリー・トロッター
演:ポール・テリー(吹替え:内田健一/歌:白尾佳也)
主人公である9歳の少年。桃に乗って家族の夢であったニューヨークへ向け、虫たちと旅立つ。
- スパイカーおばさん
演:ジョアンナ・ラムリー(吹替え:榛名由梨)
魔女のような見た目の、いじわるで虫嫌いな厚化粧のおばさん。スパイカーとともに本作のディズニーヴィランズ。
- スポンジおばさん
演:ミリアム・マーゴリーズ(吹替え:中村たつ)
スパイカーおばさんの妹で、太っていて大食いの厚化粧のおばさん。
※イラスト右側 左側はキリギリス
声:リチャード・ドレイファス(吹替え:嘉門達夫)
魔法で大きくなった葉巻を咥えた社交的なムカデで、ニューヨークに住んでいたこともあると桃の舵取りを志願するが…
声:スーザン・サランドン(吹替え:麻実れい)
アンニュイな雰囲気の蜘蛛女。見た目はクールな感じで、他の虫を食べると敬遠されていたが、本来は優しくジェームスをかわいがる。
声:サイモン・カーロウ(吹替え:佐々木勝彦)
博識で紳士的な音楽家で、実は船の操作も心得ていた。
声:ジェーン・リーヴス(吹替え:京田尚子)
赤いバッグをもった、子だくさんで温厚なおばさん。たくさんの子供たちがいるが冒険前に遠くに逃がした。
声:デヴィッド・シューリス(吹替え:永島浩之(THE INGRY'S))
サングラスに蝶ネクタイをつけている。性格は臆病でやや悲観的。
- 土ボタル
声:ジョアンナ・ラムリー(吹替え:滝沢ロコ)
派手な衣装で光っている。耳が遠くとぼけている。
- ナレーション/謎の老人
演:ピート・ポスルスウェイト(吹替え:麦人)
ジェームスを助ける不思議な老人。
幽霊船の船長で『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』からのゲスト出演。