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紋章の編集履歴

2019-10-19 06:26:57 バージョン

紋章

もんしょう

個人及び家系をはじめとして、地方自治体や国家、並びに学校、公的機関、組合(ギルド)、軍隊の部隊などの組織及び団体などを識別し、特定する意匠又は図案

Coat of Arms

紋章(もんしょう、英: Coat of Arms)とは、個人及び家系をはじめとして、地方自治体や国家学校、公的機関、組合(ギルド)、軍隊の部隊などの組織及び団体などを識別し、特定する意匠又は図案である。

歴史的には全身を鎧兜で覆った騎士が、を脱がなくても自分が誰か分かるようにに模様を描いたのが始まりだとされる。このため、紋章では盾部分の図案がもっとも重視される。

紋章の定義には諸説あるが、おおむね紋章が持つべき最低限の要件は以下の2点である。


  1. 個人を識別できるようまったく同じ図案の紋章が2つ以上あってはならないこと
  2. 代々継承された実績を持つ世襲的なものであること

上記の意味で紋章と呼べる要件を厳密に満たしているものは、基本的にヨーロッパにしか存在しない。

最も近似すると言われるのは日本の家紋だが、これは世襲的ではあるものの個人ではなく文字通り当人が属する「家」を示すものであるため、第一の要件を満たさない(ヨーロッパの紋章は縁組で両家の紋章を合わせて新しい紋章を作る、兄弟間で同じ図案の上に別の意匠を加えて区別するなど属人性が強い)。日本の家紋を英訳する場合には、図案としての紋章の一部を指す用語で一族全員が同一のものを用いる「クレスト(Crest)」を代用として当てることがある。

それ以外のものは、いずれも「しるし」と訳される「エンブレム(Emblem)」や「インシグニア(Insignia)」と呼ばれて区別されるが、しばしば紋章と混同される。なので社会主義国の国章はエンブレムである。



日本の通俗ファンタジーでは

紋章という言葉が本来の意味でつかわれる事は全くない。額や手の甲に浮き出たり魔法陣(これも手あかのついた表現だ)と混同されており、それによりパワーアップしたり魔法という名で怪光線を発射したりする。日本人には理解の範疇外であることから適当な表現がまかり通ってしまうのが現状である。西洋人の描く「奇妙な日本」と同根だろう。


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