翡翠
ひすい
宝石の一つ。また、そこから由来するキャラクターや人物の名前。
誘導分岐
宝石の翡翠
半透明な宝石のひとつ。鮮やかな緑色のものが知られるが、他にピンク色のものやオレンジ色のもの、白色のものなど、15色が存在する。
現在の主産地はミャンマー。
鉱物としての翡翠は「硬玉(ジェダイト)」と「軟玉(ネフライト)」に分かれるが、単に「翡翠」と言えば、通常は「硬玉」を指し、宝石として通用するのもこちらである。英語ではこの二つを区別せずジェード(ジェイド)と呼ぶ。
翡翠(ジェダイト)のモース硬度は7だが、靭性が強くめったなことでは壊れない。
日本は良質の硬玉の産地であり、古代からその美しさと尊さが歌に詠まれてきたが、いつしか歴史の流れに埋もれ、忘れ去られていた。新潟県糸魚川流域が翡翠の産地として再発見されたのは、実に昭和に入ってからのことである。
翡翠の原石は蛇紋岩の中に存在する。そのため、糸魚川流域の農家ではその正体を知らず、漬物石として使用されていたなど、驚くような実話もある。
岩の中にどれほどの翡翠が含まれているかは、割ってみるまで判別することはできない。主産地のミャンマーでは、採掘された岩がそのまま競りにかけられるが、入札するブローカーにとっては非常なギャンブルであり、目利きに失敗してすべての財産を失うものも少なくない。