概要
ジェード(jade)とはすなわち「翡翠」の事である。宝石としての詳細については翡翠を参照。
かつては不老不死および生命の再生をもたらす力を持つと信じられていた。
劈開が無く非常に硬いため細かい彫刻には向かない素材だが、勾玉などの装飾品に利用されることが多い。
『宝石の国』の登場人物としてのジェード (ネタバレ有り)
硬度 | 七 |
---|---|
靭性 | 一級 |
担当 | 議長 |
一人称 | 私 |
種族 | 翡翠(ヒスイ輝石) |
声優 | 高垣彩陽 |
髪の色は緑で、頭の後ろでちょうちょ結びのように結って垂らしている。
宝石たちの中でも強力な靱性を持っており、二つ名は「堅牢のジェード」。
議長を務めており、個性が強い宝石たちの中でもとにかく真面目。先生から言伝を預かったり、積極的に皆をまとめたりと信頼は高い。
しかし議長とは雑用係であるらしいことに気付き始めた(3巻人物紹介より)。
ちなみに1巻の初版では「ジュード」表記であったが、重版と2巻以降では「ジェード」に修正されている。
真面目な性格が災いしてか貧乏くじを引く事も多く、いわゆる苦労人気質。
突然ルチルに衝撃テストと称してハンマーで叩かれたり、レッドベリルにモデルを頼まれ仕方なく応じるも不慣れな可愛い髪型とモデルポーズに疲弊したりしている。
カードゲームに興じるフォスとモルガナイトからは「運が無さそう」と思われていた(実際は勝った)。
彼の最大の特徴は、「堅牢のジェード」の二つ名に表される防御力の高さである。
硬度が七以上ある宝石は多数いる為特別高いわけではないが、強固たる所以は靱性の高さにある。ジェードの靱性一級(=現実世界における8)というのはボルツの特級(=10)に次ぐ第二位の高さで、靱性だけ見ればダイヤモンドよりも高い(ダイヤは二級=7.5)。しかもジェードには劈開(鉱物の特定方向へ割れやすいという性質)も無いときている。
実際、ハンマーで叩かれても傷一つ付いていないジェードは「堅牢」の名にふさわしいといえるだろう。ルチルには「防御力野郎」と呼ばれたこともある。
このように堅牢であることと、議長の仕事として有事の際に先生を(文字通り)叩き起こす役割も多い。
ジェードは昼寝している先生をおこす時は一言断ったうえで手でガンガン殴っている(ヘミモルファイトが起こそうとしていた際は、直接触れないよう剣で殴っていたが剣が折れてしまった)。
また、暴走するフォスを止めるために直接殴ったこともある。
真面目ゆえに物事を深く抱え込んでしまう傾向があり、落ち込みやすい。
そんな傾向からか、問題児のフォスにはとりわけ悩まされているが、それでもなんだかんだでフォスを見守り仲間として気にかけている模様。
そのためか、フォスが両足と共に記憶の1/3を失った際、ジェードの名前が思い出せなかった事を「気にするな」と言っていたものの、去り際にはがっくり肩を落として項垂れており、ユークレースに慰められていた。
また、上記の通り暴走したフォスを止めるためやむなく殴り割る役をする羽目になっ時は、ルチル曰く殴ったショックで落ち込んでいたという。
書記であるユークとはコンビを組んで行動を共にすることが多い。
ユークの方がだいぶ年上で頼りにしているが、その実主導権も握られている。
また内勤組同士、医務担当のルチルとの絡みも多い。仲が悪いわけではないが、しょっちゅうおちょくられている。ルチルと喧嘩してる時が意外に安らぐが認めたくない。
終盤まで明確な戦闘描写は無かったため、詳しい戦闘力は長らく不明だったが、最終決戦において金剛を狙う敵と対峙した時は、各々の武器を用いる地上の宝石達(見回り組及び戦闘組は剣、ボルツは鞭、シンシャは水銀)と違い素手の拳で戦っていた。この時は宝石の活動が鈍る夜が迫っていたことで決着を焦っていたこともあってか足を捕らえられ、最終的に壁に叩きつける形で砕かれた。