概要
NAOMI(ナオミ)とは、セガの開発したアーケードゲーム基板である。
初稼動タイトルは1998年のザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2。
特徴
当時セガが社運を賭けて開発していた次世代ゲーム機ドリームキャストの基板と互換性をもたせることで、性能はやや控えめながらもそれまで主力だったMODEL2基板やMODEL3基板をはるかにしのぐ低コストと生産性をもたせることに成功。90年代末から00年代初頭にかけ汎用/専用筐体いずれでも、ジャンル問わず多数のゲームがリリースされた。
それまでの主力であったMODEL3を凌ぐスーパーモデルたれ、として当時人気モデルであった「ナオミ・キャンベル」の名前にあやかりNAOMIと命名。公式には"New Arcade Operater's Machine Idea"の頭文字を繋いだ略称とされているが、これは公式発表の直前で決まった後付けの名称だったという。
旧式化にともない修理サポートは2017年で打ち切り。
仕様
- CPU:日立SH-4(200mhz)
- GPU:PowerVR(理論上300万ポリゴンを演算可能)
- RAM:32MB
- VRAM:16MB
- サウンドメモリ:8MB
- サウンド:PCM音源64ch
- ストレージ:GD-ROMまたはROMカートリッジ
※メモリ容量はドリームキャストより2倍多い(サウンドメモリは4倍)。
主なタイトル
その他
NAOMI2という上位互換基板が存在する。NAOMIのゲームも動作する。
ATOMISWAVE(アトミスウェイブ)・・・NAOMI/Dreamcastの余剰部品をセガから譲り受け、NAOMIのアーキテクチャーを流用して開発されたサミーのAC基板。メインメモリ(RAM)がドリームキャストと同容量(16MB)の他はNAOMIと同じスペック。ソフトウェア供給はROMのみ。2003年の「デモリッシュフィスト」(開発:ディンプス)がデビュー作。