恋はするもの? 落ちるもの?
概要
元々は『理系が恋に落ちたので分析してみた。』のタイトルで2016年3月9日に投稿された1枚絵の漫画から始まったオリジナル漫画作品。同タイトルは第2話のもの。
それがweb漫画サイトCOMICメテオにて読みきりとして掲載。読者からの好評により、連載化が決定。ここまで僅か約2か月という速さでの商業化である。
略称は『リケ恋』。
現在はCOMICメテオの他、pixivコミックでも連載中。COMICポラリスでは第3話までが掲載されている。
既刊7巻(2020年1月時点)。
妙にシュールな表紙の向こうでは、恋愛にまつわる各要素の定義付けや数値化の試みをコメディタッチで描きつつ、人生初の恋心の証明に挑む理系大学院生の男女が、持ち前の理系力を全力で(明後日の方向に)発揮した証明実験の数々が展開される、「理系×恋愛」を題材としたラブコメディ。
2017年6月9日に発売された単行本第2巻に合わせ、6月10日以降、声優がキャラクターに声をあてた同作のテレビCMがTOKYOMX、BSジャパン、テレビ東京にて放送された。
2018年2月14日、テレビドラマ化・映画化が発表された。同年9月にテレビドラマ版がテレビ埼玉、チバテレビ、tvk、とちぎテレビ、岐阜放送、KBS京都、BS11にて全4話で放送された。
映画版はテレビドラマ版の続編という格好で製作されており、2019年2月に公開。
2019年1月には、テレビアニメ化の構想が明らかにされた。
2020年冬アニメという格好で、TOKYOMX、チバテレビ、群馬テレビ、とちぎテレビなどで放送中。また、AmazonPrimeVideoにて地上波先行独占一挙配信中。
アニメーション製作はゼロジー。
あらすじ
「……私、貴方のこと好きみたい」
「よし! この恋、証明するぞ!」
研究に情熱をそそぐ、
理系女子と理系男子がもし恋に落ちたら?
個性的な理系達が集う大学の研究室を舞台に、
山本アリフレッドが描く、
笑いありキュンキュンありの
『恋の定義から始まる』
実験理系ラブコメディ登場!!!
『理系女子』×『理系男子』= 理ア充!?
登場人物
※CVはテレビCM / TVアニメ版。1人しか表記されていないのはTVアニメ版。
彩玉大学 理工学研究科 池田研究室の仲間たち
雪村心夜 (ユキムラ シンヤ)
目つきの鋭い大学院1年生。氷室から何の前触れもなく告白され、真摯に返事をする過程で「“好意”は定義付けられるか」という疑問に到達したため、二人で「好意の証明」という難題に取り組むことになる。常に理知的に振る舞いながらも、告白された際にはそこそこ動揺しており、それ以前に女性が近くにいるだけで緊張することを自覚している。
23年間恋愛経験なしという境遇ゆえ、証明が済むまで名付けられることのない氷室に対する気持ちも持て余し気味。ただし他の男に手を出されるとキレる。
口調はやや横柄だが、小学生の時分から徹底した理系思考が先入観や偏見を受け付けず、その態度は独特ながらも誠実。女性の扱いも意外と優しく、決して唐変木ではない。近視。
氷室菖蒲 (ヒムロ アヤメ)
大学院1年生。彼女の唐突な告白がすべての発端。雪村に負けず劣らずの理系脳で、雪村に抱いている感情を好意と証明できるまでは「仮定」扱いしている。こちらも恋愛経験がないため、検証の過程で自分の気持ちに自信を失いかけたり、雪村と羞恥心を抉り合ったり、周囲を巻き込んで自爆に走ったりしている。雪村と一緒に大真面目で取り組んでいる実験の時間が楽しくて仕方がない。
周囲に馴染めず俯きがちだった小学生時代にある人物と出会い、「理系」という概念を教えられた過去を持つ。豊かなロングヘアをハーフアップにしており、束ねた髪がしばしば尻尾のようにぶんぶん動いている(原理は不明)。
奏言葉 (カナデ コトノハ)
学部4年生の後輩。ごく素朴な恋愛観の持ち主で、実験の端緒を提供することも多い。しかし大抵の助言が予想外の方向へ作用するため、困惑するあまりツッコミすら入れられない場面も。かわいらしい見た目に似合わず腕っ節が強い。
先輩としても友人としても氷室を慕っており、珍妙な恋愛研究には呆れながらも、雪村との関係の成就を願っている。
棘田恵那 (イバラダ エナ)
クールな大学院2年生。幼い容姿に妖艶な笑みと小悪魔スキルを備えた、研究室きっての才媛。二人の立てる仮説や実験計画に的確な方向性を示しつつ、ほとんどの時間をゲームに費やしながらぐうたらして過ごしている。
幼少期から付き合いのある犬飼を「トラスケ」と呼んでおり、彼に美少女ゲームを教えた張本人。NLもBLもGLもイケる雑食だが、それ以上に狩人でいる時間の方が圧倒的に多いらしい。
研究室では飄々と過ごしている一方で、家庭環境は何やら訳あり。思うところあってか、博士課程へ進むことを決めている。
犬飼虎輔 (イヌカイ コスケ)
ワイルドな風貌の学部4年生。二次元的恋愛に精通する恋多き男で、特定の属性への執着が強く、好きになるのは同じようなキャラばかり。特に惚れ込んでいる美少女ゲームのヒロイン「藍香」には結構な金額を費やしている。実験にも協力的。
生き甲斐と化している恋愛ゲーム(というかエロゲー)の攻略を題材に研究発表会へ殴り込む剛の者。
幼馴染みの棘田を「チビ」呼ばわりしているが、力関係において優位に立てたためしがない。
池田嘉信 (イケダ カシン)
CV:置鮎龍太郎 / 演:[[]]
研究室顧問を務める男性教授。メガネをかけており、既婚者。
普段はとても温厚な人物であり、自らの研究室を「知性と探求の泉」と呼んでいる。が、キレると物理法則を超えて筋肉量が(服ごと)増大し、マーカーペンを片手で粉々に砕いたり、移動式大型ホワイトボードを同じく片手で悠々と持ち上げたりする。
彼も雪村と氷室の実験に対しては(嫁に怒られない程度に)協力的である。
理学部 生体制御学科
唾液中に含まれるオキシトシンの分泌量という指標を採用したものの、企業への測定依頼では時間がかかるため、結果を速やかに得られるよう、氷室が学内の分子生物学科から探し当てた場所。雪村と氷室に負けず劣らずのバカップルが生息している。
クリス・フロレット
小柄な大学院2年生。紳士的だが独占欲が強く、いちいち艶かしい言動をとる翠羽をしょっちゅう窘めている。翠羽への愛を臆面もなく表明する一方、愛情表現が直接的すぎる彼女にはしばしば理性を削られまくっている様子。
翠羽と育んできた関係に、主観的にも客観的にも絶対の自信を持っており、リアルカップルの強大なサンプルとして雪村・氷室コンビの前に立ちはだかる。
藤原翠雨(フジワラ スイウ)
やたらと艶かしい大学院2年生。人体の様々な情報が含まれる唾液の成分測定が趣味。交際4年目のクリスに一途で、人目も憚らずベタベタするのが大好き。雪村・氷室からの申し出を快諾し、唾液の分析に協力することに。
アニメオリジナルキャラクター
リケクマ
CV:麻倉もも
理系用語を解説する毒舌のクマ。知識量は膨大で、その存在の多くは謎に包まれている。
見た目は、眼鏡を掛けてモルタルボードを被り、白衣とネクタイを着用し、指示棒を持つくまのぬいぐるみ。
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