概要
1986年3月3日および1987年3月2日に放送されたKANOX製作の月曜ドラマランド版と、1988年2月22日から3月24日にかけて放送された東映製作東映少女ドラマシリーズ版(第5作目にあたる)の2つが存在する。
いずれもフジテレビ系列局(ただし月曜ドラマランド版は一部系列局除く)で放送された。
藤子・F・不二雄によるブラックユーモアコメディ作品「夢カメラ」を元にしたテレビドラマではあるが、内容はかなり異なっている。また、製作・放映当時はコンビを解消していなかったので、藤子不二雄名義であった。
月曜ドラマランド版
カメラをめぐるオムニバスドラマ3本立てであった。
第1弾ではイッセー尾形が演じる洞口先生が狂言回しとして登場しているが、第2弾は完全なるオムニバスドラマとなった。ただし、イッセー尾形自身は第1弾・第2弾両方に、それも6話全てに、何らかの役で出演している。
その他の主な出演者は以下の通り。
第1弾:中山美穂(第1話)、荻野目洋子(第2話)、小泉今日子、岸田今日子(第3話)
第2弾:南野陽子(第1話)、富田靖子(第2話)、三田寛子(第3話)
東映少女ドラマシリーズ版
1988年2月22日から3月24日に掛けて全5回放送された。出演は渡辺美奈代、蟹江敬三ほか。
「少女コマンドーIZUMI」の視聴率低迷に依る打ち切りに加え、88年春の改編で木曜夜7時半枠の廃枠が決まっていた為、急遽穴埋めで製作・放送された。その為、東映少女ドラマシリーズの最短放送にして、唯一の非アクションドラマとなった。また、高校の制服もブレザーなのもシリーズ唯一だった。
急遽製作された為、BGMは東映不思議コメディシリーズの歴代作品から流用されたものもあった。
放送終了後ビデオソフトが発売されたが、東映の製作でありながら東宝がビデオソフトの販売を手掛けるという捻れ現象が起きた。これは当時の藤子不二雄作品の映像ソフト発売権を東宝が所有していたためである。蛇足ながら2020年3月の時点ではDVDやブルーレイソフトは発売されていない。
あらすじ
写真館を経営する家に育った美奈代はある日、開かずの間の階段を開けたら不思議なカメラが保管されていた事を知る。美奈代はそのカメラを使い、様々な出来事を解決していく。
関連項目
少女コマンドーIZUMI・前作。視聴率低迷で打ち切りとなった。
花のあすか組!・次作ではあるが放送枠は変更。東映少女ドラマシリーズの最終作でもある。