カードテキスト
融合・効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「神炎皇ウリア」+「降雷皇ハモン」+「幻魔皇ラビエル」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ、
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):このカードの攻撃力は自分ターンの間10000アップする。
(2):このカードは戦闘では破壊されない。
概要
遊戯王GXにおいてユベルの使用した切り札にして最強の幻魔。三幻魔が入り混じったような、まさしく「混沌」とした風貌をしている。ある意味、光の創造神 ホルアクティとは対になる存在と言える。
余談だが、レベル12のモンスターとしては初の攻守0であり、当然基本ステータスは同レベルのモンスターの中では最弱である。しかし、後述する能力により必ずしも真の意味での最弱ではない。
融合モンスター扱いだが「融合」カードは必要ない。しかし、自分のフィールド上に神炎皇ウリア、降雷皇ハモン、そして幻魔皇ラビエルの3体を並べなくてはならないといういっそ普通に融合させてくれる方がまだ楽なくらい難しい召喚条件が課せられている。とは言え文句は言ってられないかもしれない。これでもホルアクティやアニメ版アーミタイルよりは幾らか召喚しやすくなっているのだ(アニメ版では特殊召喚のために専用の魔法カードが必要)。
召喚条件もそうだが、何よりこのカードをそのまま活用しようとすると、三幻魔に加えてその召喚条件となる悪魔族モンスター、永続魔法、永続罠を複数枚以上メインデッキに投入する事が決め付けられ、デッキが他に類を見ないほどに超重量化してしまう。そのため、召喚を目指すならデッキ構築の技量と綿密な作戦が必須となる。現在では新規カードの登場により多少難易度は下がったが、もし完全な正規召喚に成功すれば、それは自分のプレイングと運命力を大いに誇っていいかもしれない。
召喚に成功すれば、ほぼ一撃でゲームエンドに持ち込める圧倒的な攻撃力「10000」を得られる。しかしこのモンスター、その恐るべき攻撃力を維持できるのは自分のターン中のみ。しかも困ったことにカード効果に対する耐性を持っていないため、単体では特殊召喚や攻撃に反応する罠カードにすこぶる弱い。特殊召喚に成功したと思ったら激流葬、相手に引導を渡すべく攻撃を仕掛けたら聖なるバリア-ミラーフォース-、最悪の場合、攻撃に対して魔法の筒を決められて自分のライフが消し飛び即敗北という哀しい事件が度々発生する。そして仮に返り討ちに遭わなかったとしても、下手に戦闘破壊耐性だけ持っているせいで攻撃力「0」を曝け出したまま相手モンスターのサンドバッグにされてしまう事も。
このモンスターの特殊召喚に成功したなら、そのターン内に決着を付けるつもりでバトルフェイズに突入しよう。逆にこのターンでは決着が付けられない可能性が少しでもあるなら、例え召喚条件を満たした状態でもこのカードを特殊召喚せず慎重に様子を見ることをオススメする。
そんなわけでやたらロマン性は高いものの、実用性についてはどうしても唸ってしまうような扱いにくいモンスターであった。
「失楽園」登場後
失楽園のOCG化により流れが大きく変わった。OCG版の失楽園は混沌幻魔アーミタイルにもカード効果耐性を与えることができ、これによって決定力と安定性が大きく高まったのである。勿論、絶対不敗の万能モンスターと化したわけではなく、何より召喚条件の厳しさはそのままなので相変わらずロマンの塊ではあるが、以前に比べると実用性は大きく上がり、切り札としての採用の余地も見出せるようにはなった。一撃で相手のライフを豪快に消し飛ばす快感は筆舌に尽くしがたいものがあるので、余裕があるなら是非狙ってみよう。
さらに、SD38にて「次元融合殺」が強化されて登場。これにより正規召喚を狙う理由はほぼなくなった。(戦闘ダメージを無効化する耐性が付与されるうえ、手札、墓地融合も可能になったため)
残りの新規カード公開により手札二枚からこのカードをSSできる事が判明した(ソース)。
ロマンカードの面影は……もはや無い。
関連タグ
万物創世龍:混沌幻魔アーミタイルとファントム・オブ・カオスでコンボが可能