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Mk23の編集履歴

2020-03-24 21:40:15 バージョン

Mk23

そーこむぴすとる

H&K社の傑作銃。あまりに傑作すぎて需要が少なかったが、そのコンセプトは今なお受け継がれている。民間型は「MARK 23」で、軍用モデルの正式名称は「MK23 MOD0」となる。

概要

元々は

強装.45口径弾薬を使用、サウンドサプレッサーも着脱可能、悪条件下に耐えられて主兵装となる拳銃を創れ」というアメリカ特殊作戦軍要求に完璧に応えた銃だった。

その完璧さを今から述べる。


完璧さ

・「3,000発撃っても壊れない(当初は6,000発)」という要望に対し、最大で15,122発、最低でも6,027発での無故障連続射撃に成功

・フルメタルジャケット+強装弾である.45ACP+Pを使用できる。

・泥や砂を被る、凍結や油切れといった悪条件下でも正常に作動する。

・約20mの水深の海水に2時間放置しても正常作動。錆の出にくい素材・処理を採用。

・銃口にネジが切ってあり、サプレッサー(ナイツ・アーマメント製)の装着も簡単。

競技銃に迫る精密性を実現。3万発射撃後も性能を維持。もちろんアイアンサイトは調節可能。

・可視光/不可視光レーザーサイトや可視光フラッシュライトが内蔵されたLAMの着脱するためのレールをフレームに持ち、トリガーガードにもLAM固定用ネジ穴が存在。(何故かはわからないが、Pixv内ではLAM装着VerのMk23の画像は少ない)

という、ある人いわく「ほとんど無限に思える要求性能」を達成するという、要望以上に応える結果とはなった。


欠点

  • 大きく、重い

一応サイズや重量も要求された範囲内である。

特殊作戦では拳銃が主兵装になる状況があるだろう』という想定のもと、この拳銃は計画された。

具体的にはライフル・カービンでは取り回しに難のある車内・室内での戦闘や、敵の歩哨や軍用犬をひそかに排除する必要があるようなシチュエーションである。実際イラク・アフガンでは車両移動中に襲撃された特殊部隊員が、小銃の代わりに拳銃で応戦する例も多かった。

しかしそういった状況があることに鑑みても、ライフルなどを装備した上で、そのサイドアームとして持ち歩くには重くて嵩張りすぎた。

これは通常の軍用拳銃の運用、すなわち予備火器としての面で致命的な欠点である。

ウィルコックス製のLAM(当時は現在の拳銃用タクティカルライトやレーザーモジュールほど小型軽量ではなかった)とKAC製フラッシュ・アンド・サウンド・サプレッサーも付ければ更に大きく重くなる。


そんな予備火器として携帯するには不便な銃の代わりにはM1911MK24M11などの銃が使われた。

とにかく、玄人…いや、変態向けの銃である事に間違いはない。実際、かつて米陸軍特殊部隊に勤務していたというとあるオペレーター曰く、「この銃を武器庫の外で見かけたのは、長いキャリアの中でも一度きり(ある将校がホルスターに挿していたという)だった」そうだ。


  • 高価

高いと軍最大の敵の総攻撃を受けるという問題がある。これはかの「さいきょうのせんとうき」も抱える問題である。

一挺で2,000ドルを超え、サウンドサプレッサーやナイロンホルスター、そして高価なLAMまで入れたフルセットとなれば相当な価格となる。

民間型も同様の値段であり、映画「マーキュリーライジング」等で値段がネタにされたほど。

初期の規格乱立期のアンダーレールという事もあり、現在の主流である20mmレールとは違う独自規格のため、多く売られているモジュールの装着がそのままでは出来ないという欠点もある。(これはメーカーがその気になれば直ちに是正可能であり、実際に汎用の20mm幅に変える部品がある以上は欠点の内には入らないが)



そのオーバースペックな性能から、とかく悪評ばかり取り沙汰されがちなソーコム・ピストルだが、実はその性能を高く評価した部隊も存在する。かの有名なネイビーシールズと、その小型潜水艇(SDV)チームである。

潜水作戦・上陸作戦に従事する頻度の高い彼らの装備は、必然的に海水や砂泥へ著しく曝されることになる。他の武器ではともすればアキレス腱となりうる過酷な水中・海上環境において、Mk.23はその優れた精度・信頼性・隠密性、そして複列マガジンとレーザーモジュールから来る高い致死性を遺憾なく発揮したという。



なお、開発に当たって複数社によるトライアルが行われ、参加社の一つであるコルト社が用意した銃はコルトSOCOM(ダブルイーグルベース)とオールアメリカン2000(ユージン・ストーナーとリード・ナイツが設計)だった。


スペック

要求内容
重量マガジン無しで1.2Kgマガジン無しで1.3kg以内
全長245mm(マズルアタッチメントなし)250mm以内
口径.45口径.45ACP+Pの使用が可能

M1911で重量およそ1.1kg、デザートイーグルが全長269mmなので、元々結構なオーバーサイズの銃が必要とされていたことが分かる。


後継銃

MARK23に続く.45ACP弾を使うH&Kの拳銃はUSP45が登場した。

これはドイツ連邦軍特殊部隊でP12として使用されたほか海外でも使用されている。

その後しばらくHKピストルでは.45AUTOのものは出なかったが、HK45が最近登場した。

両方ともMARK23と比べると軽く普通の大きさで、値段も普通であり、これによりMARK23は.45口径の主力製品の座からおろされた。(特にUSPはMk23の原型の為、代替わりといえば聞こえが良いか)

軍用銃としては計画のみであるがUSP45CTをベースとした銃をMk23Mod1として採用する案があったが白紙化、MK24として市販品のHK45C V3にアメリカ製銃身を組み込んだものを使用している。

また近年(2020年現在)の米国特殊部隊では、グロック系列を筆頭として拳銃に各種の光学照準器(ダットサイト)・サプレッサーやコンペンセイター・レーザーサイト・タクティカルライトおよびそのマウントなどを装着し、

まるでプライマリ・ウェポンのように扱う使用例が多数見られている。ソーコム・ピストルの目指した「攻勢拳銃/Offensive Handgun」のコンセプトは、現代に至るまで脈々と受け継がれていると言えるだろう。


使用者

若かったあの頃の蛇

同作品に登場する人物は一項目に複数表記する。

ソリッド・スネーク雷電 (メタルギアソリッドシリーズ):Phase2プロトモデルとITI社(現在はL3 ITI社)製LAMを使用

不知火亮 (緋弾のアリア)

レーム (ヨルムンガンド)

・藤田修平 吹石琴美 (シークレットゲームCODE:Revise)

メリッサ・マオフルメタル・パニック!

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