概要
HK45は元々アメリカ合衆国特殊戦統合軍(SOCOM)のM9拳銃の後継機を決めるトライアルに出品するため開発が始まったという経緯がある。(結局そのトライアル自体は無期限延期という形で事実上の白紙化された。)
設計の基礎に同社のポリマーフレームオートピストル「P30」を据え、これをトライアル要件である45口径化するなどして完成したのが本銃である。
余談ではあるがそのP30の設計の基礎には同社の「P2000」があり、そのP2000の設計の基礎には「USP」(正確にはUSPコンパクトの軍用モデルの「P10」)がある。
つまりHK45はHK USPの曾孫みたいなものである。
トライアル自体が撤回された後は北米の民間市場向けにショットショーで発表を行い、軍・法執行機関及び民間向けに販売されている。
また、バリエーションモデルの一つ「HK45C」はアメリカ海軍の特殊部隊「SEALs」に「Mk.24 Mod.0」の名称で採用されている。
フレーム後端のレバーはUSPから受け継いだ「コントロールレバー」で、安全装置の他、デコッキングを行うことができる。
またグリップはP30からデザインを受け継いでいる、通称「スパイダーマングリップ」と呼ばれるものである。
バリエーション
- HK45
ベーシックモデル
- HK45C
小型モデルで、重量・全長共に一回り小さくなっている。
- HK45T
Tは「Tactical」の意。USPタクティカルの後継として位置付けられ、サイレンサー(サプレッサー)取り付け用のネジ切りバレルや、サプレッサー装着時にも対応できるハイ・ターゲティングサイトが装備される。
- HK45CT
HK45Cのタクティカルモデル、またはHK45Tのコンパクトモデル。
またHK45はP30の、HK45CはP2000の45口径モデルに相当の製品でもある。