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海モモの編集履歴

2020-03-28 07:47:42 バージョン

海モモ

うみもも

「海モモ」とは、アニメシリーズ「魔法のプリンセス ミンキーモモ」の第2作目に関連したイラストにつけられるタグ。

タグ概要

ミンキーモモ』第2作目の主人公の出身地が海の底に沈んだ夢の国であったことから、

第1作目の主人公(通称「空モモ」)と区別して「海モモ」と表記することがファンの間で通例となっている。

見分け方としては、髪飾りが星形なのが空モモで、ハート型なのが海モモ。


キャラクター概要

海の底に沈んだ夢の国マリンナーサの王女。

海底に沈んだため狭くなってしまった故郷の外に出て、広い世界を見に行くことを夢見ている。


夢の力を失って浮上できなくなった故郷のために地上に夢を取り戻す使命と「地上で遊びまわれる」とひとつ返事で引き受け、まだ夢が残るあそこの街の公園にあるホテルの管理人夫婦の娘になり、大人になる魔法を駆使してドタバタ騒ぎを巻き起こしていく。

しかし、次第に夢が消え失せていく事で魔法の力を失っていき、さらに現実世界の重い現状に突き当たる事で、魔法で人の夢を叶えることはできない(魔法で叶えても本当の意味で夢を叶えたとは言えない)という現実にぶちあたり、苦悩することになる。


フェナリナーサ王家とは遠縁の間柄であり、フェナリナーサとのモモとも血縁関係にあるが、故郷が地上から離れていくばかり(フェナリナーサは宇宙へ、マリンナーサは海底深くに沈んだ)だったこともあって、お互いに面識がなかった。

元々は(狭い国で子供も1人だけだからという身も蓋もない理由で)一切名前を付けられていなかったが、地上に出る際に空モモの名を受け継ぎ、ミンキーモモと名乗るようになる。


前作のモモに比べて遊びたい盛りの世間知らずな少女といった、子供っぽい一面が強調されており、林原めぐみのおきゃんで特徴的な演技も相まったキャラクター像は前作のコアなファンから大きな賛否を呼び起こした。



物語前半は前作同様のドタバタ劇ながら、物語後半に突入すると同時に「重く暗い現実の漂う時代における夢の在り様」という重いテーマが掲げられ、核戦争、民族紛争、宗教戦争、カルト宗教、ごみ問題、受験戦争など、放映当時の90年代における現実の社会問題がシナリオの根幹に組み込まれるになっていく。

結果として、「人々の夢が失われていく」という重い現実が前作以上にこれでもかというほど強調されていき、「これ本当に少女向けアニメか?」と言われるほど鬱展開が増加していくことになる。


特に代表的なのがアニメーター過労死を題材にした第53話「走れ夢列車」(1992年10月21日)。(直前(1992年8月8日)のアニメ版『美少女戦士セーラームーン』第21話でアニメーターネタ(ハッピーエンド)をやっていたため比較された。)

なお脚本・構成の首藤氏によると、空モモ編の脚本スタッフであり、首藤氏、作監のわたなべ氏と組んだOVAの企画を温め続けながらも制作を実現できぬまま死去した石田昌平氏への追悼の意を込めた作品だったという(実際に脚本化する予定だったエピソードが劇中劇として取り入れられている


海モモの選んだ決断(ネタバレ注意!)

終盤、地球から夢が無くなればマリンナーサと海モモは地球に存在出来なくなる事が判明し、海モモの実親は海モモにマリンナーサへの帰還を命じる。

その事実だけでなく、地球の里親夫婦が不治の病で余命幾ばくも無い事を知り、海モモは子供が出来ない里親夫婦の願望故に存在出来ていた事を知る。海モモはマリンナーサへ帰るか、地球で里親夫婦の最期まで側にいるかのどちらを選ぶか悩む。

そんな中、ロンドンに居る空モモを訪ね車から轢かれそうになる所を助けられ、空モモの後押しと励ましで海モモは地球に残り、里親夫婦の最期まで側に居る事を決意する。


衝撃的な裏設定(ネタバレ注意!)

原作者の故・首藤剛志が生前書いたブログによると、「今(2000年代当時)ならオープンに出来るが、海モモの里親はHIVだった」と告白しており、事故死した空モモとは逆に海モモは地上の里親夫婦が余命幾ばくも無い展開とは本当に面を喰らい、表現規制が厳格化した98年以降のTVアニメには出来ない展開と言え、作品に責任を持つクリエーターが激減した事を痛感した。

なお、OVA最終作の冒頭は里親夫婦の葬儀の帰り道から始まった。

関西地区での放送について(詳細情報提供希望)

関西地区では本放送当時、アニメの編成を巡り日本テレビ読売テレビが対立しており、1991~1992年冬休みと、1992年春頃と、1992、または1993年冬頃に放送されるも、全話のうち約1/3の話数しか放送されなかった。曾て読売テレビは空モモを3回再放送した実績があっただけに視聴者を落胆させた。

しかし、1994~1995年にテレビ大阪で全話が完全放送され、読売テレビの横暴に泣かされた視聴者を歓喜させた。(それでも京都府と兵庫県の各北部(要するに日本海側)、滋賀、奈良、和歌山の一部地域では残念ながら観られなかった)

関連イラスト

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幼少時のハマーンカーン(ウソ)


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