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軍艦旗の編集履歴2020/04/12 04:52:10 版
編集者:unimushi
編集内容:「国旗=軍艦旗」の国があること、旗ではない軍艦旗の事例、『軍艦旗に関する逸話』の節を加筆

軍艦旗とは、海軍が用いるの所属を示すために掲げられるである。

国際社会で認知されている旗であれば、国際条約に規定される軍艦としての待遇を受けることができる。

概要

軍艦旗は、その艦船の所属を示すほか、その艦船が戦闘行動に用いられている(或いは従事している)事を表す事を示す意味合いがある。

つまり、軍艦旗は国旗商船に掲げられる社紋を象った商船旗とは別の用途・意味合いを持つため、国旗などとは明らかに異なる意匠となることが多いが、国旗をそのまま軍艦旗としている国もあるので一概に国旗と別の意匠の旗が用意されているとは言い切れない。

国旗とは別の意匠の旗を用意している例として、大日本帝国海軍海上自衛隊では十六条旭日旗ロシア帝国ロシア連邦では白地に青い「×」の聖アンドレイ十字、大英帝国海軍は白地に赤の十字が入った左上にユニオンジャックを入れたホワイト・エンサインと云ったものがある。

そして、国旗と軍艦旗が同じ海軍の代表格はアメリカ海軍である。

また、海軍に所属するホバークラフトでは、船上に取り付けられたプロペラに旗が巻き込まれることを防ぐため、船体に直接ペイントすることで代用していることがある。

軍艦旗の扱い

こちらも軍旗と同様に、国家元首など統帥権を持つ者から与えられることが多く、非常に神聖な存在として扱われる。

また、国際慣例においては、この旗をマストのトップに掲揚しているときは、戦闘中を表す。

そして、こちらは軍旗と違って唯一無二と言う訳ではなく、掲げられている間は常に強風に晒されるために痛みが早い上、軍旗よりも国際法や慣例において非常に重要な役割を果たす機会も多く、戦闘旗として敵味方の識別にも使用する関係から常に所属と意匠が明確に判る状態を保てるように予備が用意されている。

砲撃戦が海戦の主体であった時代には、砲撃でマストを折られて再掲揚できない場合には国籍不明の艦になってしまうので予備は必須であった。

また、何らかの事情で艦を放棄する際は、可能な限り、降納して回収するよう指示されていることが多い。

そして、軍艦旗は、その艦船の戦歴、乗組員の誇りと団結心、闘争心、忠誠心を表す存在として艦内で非常に格別の扱いを受けるということは言うまでもない。

デザイン

軍艦旗として特にデザインされた旗を用いる海軍もあれば、国旗をそのまま用いる海軍もある。

  • 大日本帝国海軍・海上自衛隊

言わずと知れた十六条旭日旗

陸軍の軍旗と違って円形がやや旗竿側に寄っている。

海上自衛隊の前身組織である海上警備隊時代は、青い横縞の背景に緋色の桜が入る意匠だった。

  • 大英帝国海軍

イラスト上方に描かれているもの。

前述の通り、白地に赤い十字。その左上にユニオンジャックが収まる意匠。

ホワイト・エンサインと呼ばれる。

  • ドイツ国防軍海軍

赤地に黒い十字が描かれて、十字の中心にハーケンクロイツが描かれる。

ドイツ軍の象徴である鉄十字は左上に収められる。

  • ロシア帝国海軍・ロシア連邦軍海軍

斜線が交差する聖アンドレイ十字(Saint Andrew's Cross/Андреевский крест)と呼ばれるもの。

宗教的な意味合いが強く、キリスト教圏で多用される意匠だが、ロシアの海軍では白地に青い斜め十字が入るものが使用される。

社会主義政権時代は、白地に空色の底面、上方に赤い星、鎌とハンマーが並ぶという意匠が用いられた。

  • アメリカ合衆国海軍

独立以来、国旗である星条旗が、そのまま軍艦旗である。

軍艦旗に関する逸話

  • 1801年8月1日に発生したアメリカ海軍のエンタープライズ(三代目)とリビアのカラマンリ朝に所属するポラッカとの海戦では、エンタープライズに接弦斬り込みを仕掛けようとして失敗したポラッカが一度は軍艦旗を降ろして降伏の素振りを見せて接収のために近づいてきたエンタープライズに対し、再掲揚して戦闘を再開するという行為を繰り返して行った。二度目までは成功したものの、三度目はエンタープライズ側が信用せずに戦闘を継続、焦ったポラッカの艦長は手持ちの軍艦旗の予備も含めて海へ投げ入れることで抵抗する意思がないことを示して戦闘を終結させた。

関連項目

軍旗 海軍旗

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