プロフェッサー・ボルゾイ
ぷろふぇっさーぼるぞい
CV:宝亀克寿
概要
「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」に登場する老人。ゴーグルと一体化したような容姿が特徴。
バトルレースを信条とするボルゾイスクールの設立者であり最高権力者。
また、有能な技術者・教官として一文字博士をスクールに迎え入れている。
ミニ四駆レースに対する思想は前々作の大神博士に近いものではあるが、強さを求めるためには味方同士のマシンの壊し合いすら厭わない、またレースの勝敗以上にマシンの破壊そのものを楽しんでいるなど周囲に対する非情さは大神以上とも言える。(豪樹曰く「最低なやつ」)
そのため、原作・アニメ共にスクールの方針に反対していた豪樹が組織を飛び出すこととなるが、ボルゾイそのものは別に自分から追い出すようなことはしていない(原作では豪樹自身から離反し、アニメでは父の政宗がクビを言い渡した)。
非情な人物ではあるが、心底では天才小学生である孫のネロ・ステラ・ボルゾイに反逆されてることに怯え続け、最終的には原作・アニメ共にボルゾイスクールトップの地位すら奪われてしまうという因果応報な最期を迎えている。
原作
連載話数が限られているのもあってか絵に描いたような分かりやすい悪役。
組織に所属していた政宗が発見したMGストーンの強大なパワーに魅せられ、ミニ四駆への導入を断念しようとしていた政宗を脅してボルゾニックシステムを開発させた。
なお、ボルゾイスクールの生徒の一人だった服部竜平はバトルレースよりもボルゾニックシステム欲しさで入学したことを明かしており、人徳はなかったものと思われる。
しかし、一文字兄弟のレースの途中反逆のチャンスを伺っていた政宗から謀反されただけでなく、MGストーンのコアまで破壊されてしまった。
一文字一家の反逆により全てを失った後、孫に組織そのものを乗っ取られてしまう。
組織をクビにまではならなかったが、草薙兄弟共々孫の脅威に怯え続ける生活を送ることとなった。
アニメ
原作同様非情な人格は相変わらずで、一文字のみならず大神博士までも組織内に勧誘している。
自らが主催のレースでボルゾイスクールのレーサーが1位を取れなかった時のために前もって隠していた増設コースを用意するなどインチキの度合いも相当度が過ぎている。
またボルゾイスクールを離反した際には制裁も与えており、最優秀レーサーの功績を持ちながら組織を離反した烈矢には、刺客として草薙兄弟を送り込むようなこともしている。
好意的に迎え入れた大神や一文字に対しても心底慕っているわけではなく、MGストーンに興味を示した大神や極秘マシンを無断で持ち出した一文字を反逆者と見なし「鳥かご」という名の技術室へと追放している。このことが娘の怒りを買うこととなった。
真の目的は宇宙資本の独占とその開発。
純度の高いMGストーンを手に入れるためにそのプラント施設としてボルゾイタワーを建設。
将来的にはボルゾイタワーの階層を増設し、軌道エレベーターの機能を持たせるところまで計画していた。
孫に対してはそれなりの愛情を持っており、「鳥かご」にいる二人の博士の科学力による最高峰のマシンをプレゼントしようとしていた。
しかし影では孫に反逆されることに怯えていたことに変わらず、マシン完成が遅れていることにしびれを切らしたネロが来日し、完成までの時間稼ぎに小学校に通わせるという悪あがきも虚しく、自身の宇宙開発のプロジェクトをハッキングされる形で横取りされ組織を追放、最高権力者の座も奪われてしまうという何ともあっけない末路を辿った(本編の出番はこれが最後)。
その後ネロはボルゾイスクールも閉校し、マシン完成が遅れていた元凶と見なした一文字を解雇、代わりに自分が開発に携わったディオマース・ネロを完成させGJCのコースを破壊しM1グランプリを開催したり、世界グランプリに量産型ディオマースを投入したりするわけだが、ぶっちゃけネロの謀反がなければ今頃宇宙資本はプロフェッサー・ボルゾイに独占されていたかもしれなかったのを考えればこれでも相当マシに思えてくる(ただし一文字はMGストーンがミニ四駆の技術に悪用されることを危惧していたが)。よく大神博士の目的として初期に誤解されていた「ミニ四駆で世界征服」だが、この人の場合割とそれに近いことが本当に行われようとしていた。
ネロが祖父の計画通り軌道エレベーターを作ったのも宇宙資本独占のためではなく、M1グランプリのコースを作る場所にふさわしい(ネロのこの思想は幼少期にプロフェッサー・ボルゾイが見せたブリューゲルの「バベルの塔」が影響している)と考えたために過ぎない。
…そういう意味では孫の謀反は決して無駄ではなかっただろう…
ゲーム
エターナルウィングスにも登場。自身がレースを開催し、グランプリレーサー含むレーサー達に招待状をばら撒いた。表向きは最強のレーサーを決めるためだったが、真の目的はレーサー達のデータを集め、究極のマシンを製造するためであった。決勝戦で自らがそのマシンを使い(プレイヤーが使用していたマシンのメタリックバージョン)、決勝まで上がってきたレーサーのマシンの破壊を企む。ちなみに豪樹・及び烈矢でプレイすると、セリフが少し異なる。
敗北後、レーサーから「負けて当然」のようなことを言われるものの、建物ごと全レーサーのマシンを破壊する行動に出た。