概要
ゲームやその他フィクション作品において、「ロード」(Lord)とつく通りヴァンパイアの上位種として登場する。
コンピューターRPGにおける初出はApple版Wizardry(1981年)のラスボスワードナの護衛
ファイナルファンタジーのバンパイアロード
第1作目のみの登場で、過去のカオス神殿のザコ敵として登場する。
攻撃は通常攻撃のほか、ファイラ、サンダラ、ブリザラ、補助技でバファイ、サイレスを使用してくる。
ザコなので単に「バンパイアの上位種」とみたほうがよさそうだ。
パズル&ドラゴンズのヴァンパイアロード
「魔王の城」のボスとして登場する。取り巻きとしてバジリスク2体を従えている。
また、テクニカルダンジョンでは「深淵の魔王城」と「封印の塔」でもボスとして登場、こちらは取り巻きがそれぞれピエドラとピエドラウンに変わっている。
その他、「勇者降臨!」でも3体で襲ってくる(ノーマルダンジョン扱いのため通常攻撃のみ)。
テクニカルダンジョンに出てくる個体の使用スキルは以下の通り。
- リセットウェーブ:敵味方が何らかの状態になっているときに使用し、その効果を打ち消す。
- ナイトメアスラッシュ:通常よりダメージの大きい単発攻撃
- リザレクション:ある程度HPが減っているときに使用し、HP全回復。
- ダークワールド:ドロップが見えなくなる。
「リザレクション」や「リセットウェーブ」を考えると、HPを中途半端に減らすのではなく、半分近くまで減らしたら一気に倒すのが無難といえそうだ。
モンスターそのものとしては以下のような特徴を持っている。
進化 | ヴァンパイア→ヴァンパイアロード→魔王・ヴァンパイアロード⇒闇黒魔王・ヴァンパイアデューク/魔焉皇帝・ヴァンパイアデューク |
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属性 | 闇⇒闇・水(闇黒魔王)/水・闇(魔焉皇帝) |
タイプ | バランス→バランス・悪魔(魔王)⇒バランス・悪魔(闇黒魔王)/体力・悪魔(魔焉皇帝) |
スキル | 攻撃態勢・闇(回復ドロップを闇ドロップに変える) |
バランスの取れた能力値を持つ。魔王に進化すると悪魔タイプがつく。究極進化は2つ用意されており、闇黒魔王の方は水属性が追加され、タイプはバランス・悪魔で変更なし、リーダースキルは闇属性の攻撃+回復2倍で従来のヴァンパイアロードの特徴を生かしつつそのまま強化した感じであるが、魔焉皇帝の方はなんと主属性が水となり副属性が闇、タイプも体力・悪魔に変更され、HPが大幅に上昇する。リーダースキルは闇属性の攻撃3倍。
wizardryのバンパイアロード
FC版『狂王の試練場』におけるカナ表記は『バ』ンパイアロードであり、以降のシナリオや移植・リメイクでは『バ』と『ヴァ』のどちらかが使用されている。なお、フランス語版の "Sorcellerie" ではCOMTE DRACULA、すなわちドラキュラ伯爵となっている。
第六位階までの魔術師系呪文と麻痺攻撃、HPの自動回復に加え、対象の生命力を奪い取りレベルを下げてしまう(一時的な弱体化ではなく、経験値が減少する)エナジードレインを使用するが、バンパイアロードのドレインは一撃で4レベル分のエナジーを奪う(配下のバンパイアは2レベル、悪魔王マイルフィックでさえ3レベル)。
紛れもなく強敵中の強敵なのだが、呪文無効化能力がないのでZILWANの呪文一発で斃れるという弱点もある。
末弥純によってデザインされたFC版のバンパイアロードはこの分野における美形モンスターの草分け的存在としても有名。なおこれ以前の版においては単純な骸骨であったり、霧状のモンスターであるグレイブミストの画像が流用されたりしていた。
『狂王の試練場』ではラスボスであるワードナの供としてのみ、バンパイアを率いて出現。ただし一部の移植では特定条件でワードナが出現せず、バンパイアロードが留守を任せられていることがある。
ベニー松山の小説作品において重要な役割を演じ、特に『不死王』はまさにバンパイアロードのための物語といってもいい。
『ダイヤモンドの騎士』では地下六階でランダム出現。アークデーモンなどの新たな強豪も出現しているため、前作に較べ弱冠影が薄くなっている。
小説『風よ。龍に届いているか』では、このバンパイアロードは前作のバンパイアロードの能力を模して作られた偽者とされており、百年の歳月を超えて本物と邂逅することになる。
『ワードナの逆襲』ではLv10召喚モンスター。呪文無効化能力が追加されているが、能力的には弱冠の不安が残る。それでも、ワードナ様の供にはやはりヴァンパイアロード!というこだわりがあるなら喚んであげよう。
外伝等の和製wizでも強敵代表としてしばしば起用されている。一部タイトルでは呪文で召喚も可能。