概要
小アイアスとの区別として『大アイアス』とも呼ばれる。
アキレウスの従兄弟に当たり、トロイア戦争ではアキレウスに次ぐ強さを誇る大英雄であった。
サラミース王子であった彼は12隻の船にサラミース人を乗せてギリシャ軍に加勢し、ヘクトールの槍と投石を牛革と青銅で作られた7枚の盾で防いだという。また、この盾は槍に強いとされ、トロイア軍のグラウコスの槍さえ通さなかった。
戦友であったアキレウスの遺骸を敵軍に奪われる事を恐れた彼とオデュッセウスはこれを退け、一段落着いたところで、アキレウスの鎧を掛けた競技会で彼はオデュッセウスに敗北する。これに不服を感じた彼は本来、友軍であるはずのオデュッセウス達も殺そうとした。ギリシャ軍側の神であるアテナは羊をギリシャ軍だと思い込む呪いを付与し、気のすむまで殺させた。我に返った彼は絶望の余り、ヘクトールから貰った剣(ドゥリンダナかは不明)で自害した。
また、実はアキレウス同様に不死だったという伝承もあり、幼い頃にヘラクレスの持つネメアの獅子の皮に包まれた事で不死を得たが、矢筒が付けたままになっていたせいで脇腹だけ不死身でなくなったという。
彼の末路が自害で終わっているのもこうした理由からであろうか?
創作作品では
Fateシリーズでは
アイアスの使っていた宝具の投影品として『熾天覆う七つの円環』が登場している。
彼本人は未だに登場していない。
バトルスピリッツでは
アイアスをモチーフとした「七大英雄獣ライオ・アイアース」が登場。「七大英雄獣 疾風王アキレウザー」の相棒という設定。