CV:三上哲
概要
共和国軍中佐。
トリケラドゴス改を相棒ゾイドとしていたが、ジェノスピノ戦でトリケラドゴス改を失ってからは専用にカスタムされたワイルドライガーに搭乗する。
初登場は第3話「飛べないライオン」で、同話の後半にてギレル中尉の駆るスナイプテラの前に苦境に立たされたレオを救ったのをきっかけに、彼らとの邂逅を果たす。動機は不明だがレオ達を援助している。尚、父と母が首都で暮らしており、2人で喫茶店を営んでいる。
共和国軍のキーマンと言う設定であり、OPでの構図や第3話での領空侵犯を理由に退去を促すシーン等から、帝国軍のギレル中尉とは何らかの因縁関係があると思われていたが、後にアイセルの口から「共和国軍で唯一赤いスナイプテラに傷を付けた軍人」=「ギレルに痛手を負わせた唯一の共和国軍人」だと判明する。当のギレルからも一目置かれており、彼がシーガル准将に一矢報いる為に共和国軍に投降した際、信頼に足る人物としてディアス中佐を挙げている。
戦闘シーンでは帝国軍のゾイドに押されがちなシーンが続いたものの、第14話では部隊を率いて首都に進攻するジェノスピノを食い止めるべく、ギレルから一時借用したスナイプテラを駆り、初めて扱う機体にも関わらず、巧みな空中機動からジェノスピノを翻弄し続け、最終的にアルドリッジ少佐を疲弊させて行動不能に追い込んだ事から、ギレルに黒星を付けた実力の持ち主である事が、偽りでない事が証明されている。一方で単純なライダーとしての能力はギレルの方が上だと認識しているようで、対オメガレックスの為に再生させたジェノスピノのパイロットに自身が推薦されると、一芝居打ってギレルがジェノスピノの乗り手に選ばれるように仕向けている。
レオ達を援助する傍ら、ライオン種ゾイドビーストライガーを監視すべく、アイセルを(表向きは)協力者として同行させているが、戦争には民間人のレオ達を出来る限り巻き込まないようにする等、根は善人である。
人物像
軍人である為にやや硬い印象を受けるが、私人としては至って温厚な人物で、民間人であるレオたちにも親身に接し、時には個人の裁量で彼らを支援する事も多い為、当のレオ達からも信頼されている。
但し、軍人である前に1人の人間な思考があり、嘗ての同期にして現在は上司(直属かどうかは不明瞭)であるシェリー・ハントからは、そこを注意されている。
とは言え、見方によってアイセル程感情的にならず、ハント程冷徹ではないと、良い意味で中庸な気質の持ち主とも言える。
また、かなり柔軟な考えの持ち主でもあるようで、例え敵国の兵士に協力するような事、あるいは向こうに華を持たせるような事であろうと、『それが事態の解決に必要である』と判断すれば、躊躇なく選択する果断さも秘めている。