概要
がい子くじん氏が描く、商人と奴隷たちの日常を描く4コマ漫画。
これだけ聴くとR-18、鬱、胸糞めいた作品に見えるかもしれないが、内容はまったく逆。
主人公である商人は外見こそ悪人のそれだが、実態はぐうの音も出ないほどの聖人であり、他の登場人物も一見すると怪しい人物だが、実はみんないい人である。
内容も3コマ目まではどれだけ不穏な内容であっても4コマ目で優しい世界が展開されるのがお決まりのパターンとなっている。
主要登場人物
- 商人
本作の主人公(トップ画像右側の頭部にターバンを巻いた人物)。
いつも「グフフ」といやらしい笑みを浮かべ、これまたステレオタイプな悪役が言いそうなセリフを毎回のように連発するなど、外面と言動は見るからに悪人だが、その実態は人間の鑑とも言うべき聖人。
パッと見の印象のせいで初対面の人物からは非常に誤解されやすいのと、世話焼きっぷりがあまりにも半端ないので、もはや善人や聖人を通り越して「近所の世話好きおばちゃん」みたいになってしまっているのが玉に瑕。
奴隷たちを傷つけるようなことはせず(※)、保護者あるいは教育者として優しく、時に厳しく奴隷たちを養っている。
男のような見た目をしているが実は女性。本名は「マリア」。
作中ではそれなりに時間が経過しているように見えるが、ほとんど老けない。
夢は美男美女だけを集めて美男美女だらけの国を作ること。
※フォーとラッの姉弟を叱る際に体罰を行ったことはあるが、これは彼らが「刃物で遊ぶ」という危険な悪ふざけを何度も行ったがためであり、直後に「ごめんなさい」と素直に謝った姉弟を「偉い」と涙を流して褒めるなど、これも深い愛情あっての行為である。
- イーチェ
(トップ画像左側の人物)
住んでいた森を焼かれて奴隷になった女エルフ。
見た目も言動も怪しすぎる商人を最初は辛辣に敵視していたが…?
なお、彼女に限らずエルフ族はみな感情が高ぶったりすると独特の「エルフ語」が口をついて出るようだが、この「エルフ語」は某県の方言にそっくりだったりする。ナイゴチ…?(エルフ語で「何故」)
このため「エルフは九州にいた!!」とネタにされることも…。
- フタッタ
商人がイーチェに紹介した青年。
幼少時は盲目で口もきけない捨て子だったが、商人に拾われて治療をしてもらった結果、見えなかった目が見えるようになり、そのまま商人に育てられるうちに話もできるようになった。
そのため商人に対する尊敬の念は人一倍強く、「育ての親」としてとても慕っている。
- フォー
- ラッ
小さな獣人の姉弟。フォーがキツネっぽい、ラッがタヌキっぽい外見をしている。
後に本名が「フォーク」「ラック」であることが判明した。
- ミャウ
イーチェの妹の褐色エルフ。
- アイガ
- モヒカン
牧場で働くモヒカンの男。頭部に傷のある禿頭の男(モヒカンいわく「兄貴」)とよく一緒に登場し、二人とも商人(マリア)と親交がある。
言動こそ、どこぞの世紀末救世主漫画に出てくる雑魚モヒカンそのものだが、彼らもまた商人に負けず劣らずの善人であり、特にモヒカンのほうは妻子持ちの良きパパでもある。
加えて、彼らの勤務先である牧場は妊娠中で働けない時でも給料が保証されているほか、各種相談にも気軽に乗ってくれるなどかなりのホワイト企業である。