サンフランシスコ
さんふらんしすこ
概要
市の人口は約81万人。サンフランシスコ・ベイエリア全体で709万人。
一年を通して気温の差が比較的小さく住みやすい気候。
移民に寛容な聖域都市として知られ、日本からの移住者や留学生も多い。
リベラルな風土と、経済・政治の両面で絶大な影響力を有している。
経済
シリコンバレーの窓口になっている街で、IT産業が発達している。
国内外から移民(富裕層を多く含む)や学生、エンジニアを受け入れており、彼らの持つ資金や知能がサンフランシスコ経済の原動力となっている。海外から莫大な資金流入があるだけでなく、富裕層にとって投資活動の拠点にもなっており、それゆえ世界に名だたる金融センターとして機能している。一方で家賃や物価の高騰が続いており、低所得者は別の都市へ退去せざるを得なかったり、ホームレスになる問題も表面化している。
サンフランシスコ・ベイエリアの都市圏GDPは5兆ドルを超えており、世界でも十指に入る規模。大富豪も多い。
リベラルな風土ゆえ世界中の富豪や技術者に好まれる街で、リベラルであることがサンフランシスコ経済にとって重要となっている。
政治
同性愛者が多く、1970年代からLGBTの権利運動の先進地となっている。左派の牙城であり、アメリカ民主党の政治家が市政を握り続けている。共和党の支持者は市民の2割にも満たない。
全米ライフル協会をテロ指定している。
歴史
米墨戦争中の1846年7月7日、アメリカ軍のジョン・スロート代将がカリフォルニアをアメリカの領土と宣言すると、1850年にサンフランシスコ市が設置された。当時はまだ辺境地であったものの、ゴールドラッシュにより多くの労働者が金を求めてこの地へやってきた。
そしてゴールドラッシュで成功した多くの企業家が、その財を元手に事業を展開。同時にアメリカ海軍基地としても整備され、サンフランシスコは西海岸随一の繁栄を享受した。
1906年にサンフランシスコ地震が発生し、市民の約半分が住処を失う甚大な被害を受けた。
第2次世界大戦後、製造業や鉱業の衰退、軍事機能の縮小もあってサンフランシスコ経済は冷え込んだ。その代わり観光とIT産業に力を入れるようになり、労働力として移民を入れることで再び経済力を取り戻し、現代に至る。