アルカ=ゾルディック
あるかぞるでぃっく
概要
暗殺一家ゾルディック家の一員。五人兄弟の四人目の子供。血液型A型。
三男キルアが12歳、末っ子カルトが10歳なので、おそらく年齢は11歳。
一人称は「あたし」。
アルカの存在自体は初期から予想されていたが、第321話「怪者」にて、正式に登場した。そのため、ゾルディック家5兄弟の中では唯一、旧アニメ(1999年版)に登場していない。
巫女や女学生を思わせる袴と着物にブーツ姿。(アニメでは多少ピンクがかかった)黒髪に前髪ぱっつんで左右に房のように広がったロング。ピンクのヘアバンドと髪留めは喜怒哀楽を模したもの。
衣装の配色は単行本発売まで明らかにされていなかった為、初期は書き手のイメージで描かれている作品が多くを占めていたが、現在は上記のような公式カラーの「ピンクの着物と緑の袴」という配色のイラストが増えている。
アニメでの登場により、目の色(青)とブーツの色(ピンク)も判明した。
性格
天真爛漫で純粋な性格。キルアとは仲が良く「お兄ちゃん」と呼び慕っている。
素直な子だが、ナニカを守ろうとする意志の強い面も持つ。
優しい性質で、ゴンをフォローする発言をするなどの気遣いができる。
キルアにゴンに対して「いい妹だろ?ワリーけどお前二の次だから」と言しめるほど大切にされている。
針の洗脳が解けたキルアに「一生をかけて守る」ほどの覚悟をさせた存在。
性別
外見も中身も幼い少女そのものだが、アルカの性別は下記の通り扱われ方が一定ではなく、男性か女性か決定づけるものが無いため、登場した後も未だに意見が分かれている。クラピカ、カルト、ネフェルピトーと同様の性別不明キャラクターである。
ただし、兄であるキルアの呼び方や口調から、ファンの解釈では『アルカが女性、ナニカが男性説』が最も有力なのではと思われている。
念能力?
アルカの持つ力が念能力だとすると特質系に所属すると思われる。しかし、あまりに人知を超えた力のため、果たして本当に念であるかどうかは、現時点では判断できない。
「おねだり」と「お願い」
アルカの「おねだり」を3つ聞くと、1つ「お願い」を叶えてもらえる。アルカが叶えてくれる「お願い」には限界がなく、(恐らく)何でも実現する。
「お願い」と「おねだり」は等価交換であり、願いごとが大きなものであるほど、後に続く「おねだり」の難易度が高くなる。しかも、次に「おねだり」をされるのは「お願い」した人物ではなく、「それ以外の他人」である。
アルカの「おねだり」を4回連続で断ると、「断った者」と「その人物が最も愛している者」の最低二人が、奇妙な力によって同時に死ぬ。叶えてもらった「お願い」が大きいほど、「おねだり」を断った時の死者の数が増える。
ルール
アルカの能力は不明な点が多く、特定の家族しか知らない「ルール」が多数存在する。
イルミの調査で判明
- アルカの「おねだり」を失敗して3人以上の犠牲者が出る場合、「失敗した人」とその「最愛の人」に加えて、「失敗した人と長い時間を共に過ごした人物」から順に死んでいくことになる。
ミルキが白状したルール
- アルカの「おねだり」を失敗して惨殺されると、おねだりの難易度はリセットされ最も易しいものに戻る。
- アルカが誰かに「おねだり」している途中で、別の誰かに「おねだり」することは無い。
- 「おねだり」されている誰かが途中で死ぬと、その「おねだり」は失敗とみなされ、最低でももう一人死ぬ。
- アルカが名前を知らない人物には「おねだり」をすることができない(「おねだり」する時は、必ず相手の名前を呼びながら行っている)。
- 同じ人間が連続してアルカに「お願い」することはできない。
キルアしか知らなかったルール
- 「お願い」と「おねだり」を行っているのは、正確にはアルカではなく「ナニカ」である。
- 結果的に叶える「お願い」が1つなら、条件付けで複数の「お願い」ができる(例:Aなら○○して、Aでなければ××してほしい)。
- 直す「お願い」を叶える為には、アルカが対象に触れる必要がある。これは、ナニカが破壊を得意としていて、直すことが苦手なためである。勿論、ちゃんと「お願い」は叶えられるが、疲れたアルカ(ナニカ)はその後すぐに眠ってしまう。
- 直す「お願い」をした時の「おねだり」は、残酷なものにならない。
- 「おねだり」をするタイミングは、キルアにも分からない。
キルアしか出来ないルール
- キルアのみ、ナニカに対して「命令」が出来る。この「命令」は、「お願い」のように次の「おねだり」の内容には反映されず、ずばり、リスクなしで「お願い」を叶えて貰えるに等しい。「命令」する時のキルアの口調は「~しろ」とちゃんと命令形になっている。
過去の事例
- ミルキが「こいつを暗殺しろ」と「お願い」した後の「おねだり」は、「これ(毒キノコと思われる)食べて」であった。その「おねだり」を失敗したために死んだ犠牲者は、少なくとも13人。
- 「億万長者にして」と「お願い」した次の「おねだり」は、後の人物の「肝臓」「十二指腸」「背骨」「脳味噌」であった。この時は、最低でも67人が死んでいる。
イルミのもくろみ
当初、イルミは、上記のキルアの「お願い」に対する尻拭いをキルアが自分で引き受けると予想していた。そこで、キルアの身を案じるイルミはヒソカと共謀し、キルアが「お願い」するより前に、アルカを始末する決意を固め、二人を襲う。またイルミは、上記のキルアの「お願い」に対して、万単位の犠牲者が出るとも推測していた。
しかし、それらはキルアが「命令」を出来ることで杞憂に終わる。
逆に、「命令」のルールを知ったイルミは、キルアを傀儡にすることで「ナニカ」も意のままに操れることに気付き、「ナニカ」を手に入れようと狙うようになった。