「いつか必ず戻ってくる あいつは オレの子だからな」
CV:石井康嗣(1999年フジテレビ版)/山寺宏一(2011年日本テレビ版)
概要
暗殺一家ゾルディック家の当主にしてキルアらの父親、ゼノの息子。
がっちりとした体格とウェーブのかかった長い髪、射殺すような鋭い眼光が特徴的な男性。
熟練の暗殺者であり卓越した戦闘技術を持つ。
過去に仕事で幻影旅団員の一人を暗殺したことがある。
クロロとも一戦交えたことがあり、敵の能力を盗むことも知っていた。
ベンズナイフのコレクターで作風を一瞬で見分ける程のマニアである。
作中では暗殺家業の一環として幻影旅団の抹殺や、ゼノによる「キメラアントの王と護衛軍の分断」にサポートとして参加している。
ヨークシンでのクロロとの戦いでは、0.1mgでクジラを麻痺させるほどの毒を受けても平然としているほどの毒耐性を身につけている。
性格
ゼノとは相性が良く、一緒に行動する事が多い。
父親像
キルアが生まれたときから、暗殺者にするべく長男のイルミと共に彼を育て上げた。
家業を嫌って家出したキルアが再び帰宅した時、キルアに対して初めて父親らしさを示した。
仲間に会いたいという本人の意思を尊重し、旅に出ることを許す。
ただしキキョウに詰問された際に「俺の子だ」を根拠にキルアがいつかは実家に帰ってくると断言するなど、キルアを後継者にすることをまだ諦めてはいなかった。
イルミが「勝てない敵とは戦わない」という命令を込めて針を刺す事で、キルアは強敵を前に逃亡しゴンを裏切り、殺し屋の道へと戻ると考えていたようだが、蟻編にてキルアが自ら針を抜いた事でこの目論みは失敗に終わる。
元々は第4子のアルカを可愛がっていたものの、一家を滅ぼしかねない危険を持つ力に関しては非常に慎重派であり、「別の何処かから来た闇(なにか)」と称し、彼女を家族だと思ってはいけないと言い聞かせていた。
選挙編でアルカを連れ出そうとするキルアと対立するが、「インナーミッション」を達成する事を条件に外出を許す。最終的にはキルアとアルカに対する警戒令を取り下げ、彼らを暗黙のうちに見逃す形となった。
念能力
放出系能力者
2004年に発売された「ハンターズ・ガイド」では変化系と記述されていたが、2022年に開催された「冨樫義博展」で公開された作者のメモによって実際は放出系であることが判明した。
ヨークシンでのクロロとの戦いで固有の能力を見せているが、詳細は不明。
巨大な念弾(仮)
ヨークシンでのクロロとの戦いで使用した技。
両手に作り出した巨大なオーラの塊を敵めがけて放つ。ゼノとの連携で、クロロの動きを封じているゼノごと仕留めるためにこの技を使ったが、攻撃の直前にイルミから(十老頭の暗殺完了を知らせる)連絡が入ったことで手加減して使用されたと思われる。それでも戦っていたビルの地下を粉々に破壊し、ビル全体を揺らすほどの凄まじい破壊力を見せつけた。