概要
語源は『周書』で、「虎の為に翼を傅 (付)くるなかれ。 将に邑(村のこと)に飛び入り、人を択らえてこれを食らわんとす」と記されたのが元とされており、この「虎」とは文武両道に優れ(ながらも人の言うことを聞かないという悪癖故に酒色に溺れ国を滅ぼし)た殷の紂王の事を差している。後にこの一節は『韓非子』でも「勢(王の権力)」を表すフレーズとして引用され、日本においても天智天皇が、弟の大海人皇子が出家したのを野放しにした際に家臣がこう言ったと言われている。その後、大海人皇子は天智天皇の息子・大友皇子を敗死させて天武天皇として即位することとなったわけで、この指摘は後悔先に立たずとなってしまったわけである。
中国に伝わる不吉の予兆とされる怪物に「窮奇」がいるが、見た目がずばりこの成語(古い時代の解釈ではハリネズミのような毛が全身から生えた人食い牛だが)。
テレビゲームでは桃太郎電鉄シリーズのアイテム「虎につばさカード」で知られる。
効果は「このカードを所持した状態で目的地に入ると、援助金が5倍になる」
関連タグ
窮奇:上述。そのまんま。
虎の穴:この像をシンボルとした悪のプロレス団体。