近藤彩乃

こんどうあやの

蒼穹のファフナーの登場人物。

プロフィール

ファフナーパイロットの1人である近藤剣司の母親にして、アルヴィスの技術開発担当員。

「アーカディアン・プロジェクト」における島の開発者で、生物工学の第一人者。ヴルドの泉の液体型コンピューターや、それをサーバーにしたフェストゥム感知・分析用AI「ソロモン」を真壁一騎の母親である真壁紅音の脳を解析し、皆城総士・皆城乙姫の母親である皆城鞘と共同で立案・設計した。

CDCではオペレーターも担当しており、要咲良の母親にして、同じくアルヴィスの技術研究員兼オペレーターの要澄美とは親友で、ライバルでもあった模様。

平時の職業は竜宮島中学校の数学教師。第1話で竜宮島の正体が子供達にも知られて以降は、家にも数台のパソコンを持ち帰って、フェストゥムの解析に勤しんでいる。

当時はオーストリアにいたので日本人女性の中では珍しく受胎能力を失っておらず、剣司のことも自然受胎で授かり、自然分娩で出産した。

夫は日本自衛軍二等海尉の近藤竜司。剣司が生まれて間もなくフェストゥムとの人工島攻防戦で戦死している。それ以来剣司を女手一つで育ててきた。

軽はずみな言動の多い剣司を「馬鹿息子」と呼び呆れることも多いが、息子への愛情は深く、彼がファフナーパイロットに選ばれた際は、思わず取り乱して遠見千鶴にあたってしまう一幕もあった。

剣司が咲良の同化や小楯衛の死に耐えきれず引き篭もった際には、彼を家に庇い、本心では彼がファフナーを降りたことに安堵しつつ、「どうしても乗りたくないなら自分が守る」と言って母親としての愛情を示した。

ただ同時に「自分が戦うのを辞めたら誰かが変わりに戦うという事は忘れないで欲しい」と彼に伝えている。

しかし、その直後のフェストゥムとマークニヒトの襲来で、暴走したスカラベ型の根によって第2CDCが攻撃される中、最後まで総士を助けようとする真壁一騎への指示を優先して同化されて死亡する。

彼女の死によって「自分の変わりに誰かが戦う事になる」という言葉の重さを知った剣司は再び立ち上がり、衛のように島を守って皆と共に生きる為に、再びファフナーに乗って戦う事を決意した。