概要
CV:無し
本作のもう一人の主人公(EXODUSではクレジットは1番上)である皆城総士・皆城乙姫の母親にして、皆城公蔵の妻。かつてはアルベリヒド機関の研究員だった。
作中の時点では故人であり、登場は回想シーンだけで台詞も無い。
天才的な数学者としてミールと人類の進化理論を研究していた人物で、ミールの研究を通じて公蔵と知り合い結婚に至った。
ミールの機能を分析して、「ブリュンヒルデ・システム」や「ジークフリード・システム」の設計プロジェクトに参加し、超古代ミールの因子の覚醒でフェストゥムの思考や位置を感じ取れるようになっていた真壁一騎の母親・真壁紅音の脳を解析して、近藤剣司の母親の近藤彩乃らと共にフェストゥムのタイプや位置を特定するAI「ソロモン」を設計した。
当時はカナダにいたので、日本人女性の中では珍しく受胎能力を失っていなかったが、瀬戸内海ミールの因子そのものを移植する為に、長男の総士は他の多くの島の子供達と同様に、人工授精と人工子宮によって授かった。
その2年後には、長女の乙姫を自然受胎で妊娠するが、瀬戸内海ミールの暴走によって受胎16周目で半同化状態に陥り、最後は本人の希望で胎児の乙姫を人工子宮に移して、その後にミールに完全に同化されて死亡した。
1期の頃は、上記の設定が公式で明かされているのみだったが(映像作品内で彼女について言及される事はほとんどなかった)、『EXODUS』の回想シーンでようやく彼女自身が初めて登場し、彼女が同化された時の経緯が大まかにだが描かれている。
ただし、若干ではあるが1期の頃から設定が変更されている。
島のミールの暴走によって1度半同化された後に、回想を見る限りでは島のミールの中に自ら進んで入ったらしく、この時には春日井甲洋と同様に自我もある程度は戻っていた模様。
助け出そうとする夫の公蔵や西尾行美、小楯保らの目の前で最後は微笑んで、ミールの中で完全に同化されて消滅し、後には胎児の状態の乙姫だけが残された。
この時に、彼女が同化された場所が後の「ヴルドの泉(キールブロック)」であり、この場所で消えた鞘の存在を調べる為に分析用の液体型コンピューターを開発・増設したのが、結果的に彼女達が開発したソロモンのメインサーバーとして後に活用されるようになった。
この場所で乙姫は母胎が半同化されていた影響でコア型として誕生し、そして公蔵達によってミールを破壊して助け出され、以降はワルキューレの岩戸の人工子宮に移されて島のコアとなった。
一方で、破壊されたミールはそのまま気化して気体に変化していき、島の大気となった。
ここから島のミールの変化は本格的に始まったとされている。
この時の様子からも、最後は娘の乙姫と同様に島のミールに成長を促す為に、同化を自ら受け入れて島のミールの中に還っていった模様。
彼女との同化によって島のミールに変化が始まったのはその為だと思われる。
そして彼女が同化された後に、今度は紅音が北極ミールとフェストゥムの同化を人類史上初めて自分から受け入れて、北極ミールやフェストゥムに変化をもたらしている。
関連タグ
皆城織姫:彼女の孫にあたる。