概要
主人公ハリー・ポッターの2年生時の「闇の魔術に対する防衛術」教授。
杖はサクラとドラゴンの心臓の琴線、22.5センチ。わずかに曲がる(Pottermoreより)
ホグワーツ魔法魔術学校在学中はレイブンクロー寮所属。
誕生日は1月26日。生年は詳細不明だが、親世代の年少にあたると推定できる。クィリナス・クィレルとは寮が同じであり、学年も近いと思われる。
映画版のキャストはケネス・ブラナー。日本語吹き替えは内田直哉。
人物
自分の活躍を記した数々の著作により、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員になり、勲三等マーリン勲章を授与される等、様々な輝かしい経歴を持っている「英雄」。
ブロンドの巻き髪のハンサムであり、自著や雑誌の表紙をよく飾っている。言わば魔法界の芸能人である。『週刊魔女』チャーミングスマイル賞は5回連続で受賞している。
しかし実際は臆病者で魔法の腕も大したことはなく、唯一得意とする「忘却魔法(オブリビエイト)」で手柄を立てた人の記憶を消し、その手柄を自分のものにして著作に載せただけの詐欺師に過ぎない。
ナルシストであり、勘違いや場の空気を読まない発言を繰り返すなど、ろくでもない人物。
作中では魔法界の多くの女性が彼のファンであった(ハリーの周りでは、ハーマイオニー・グレンジャー、モリー・ウィーズリーなど)。
そんな男が教師として優秀なわけがなく、彼の授業は自分の著作を読ませたり、そのワンシーンを演劇で生徒共に再現するといったどうしようもないものであった。
物語終盤、ジニー・ウィーズリーが「秘密の部屋」に拉致された時は教師陣に厄介払いの形で救出を依頼され、逃亡を図るもハリーとロンに「秘密の部屋」に連行される。その途中、隙を見てロンの杖を奪い、2人に「忘却術」をかけようとするが、ロンの杖が折れていた為に呪文が逆噴射し、ロックハートは全ての記憶を失った。
以降、聖マンゴ魔法疾患傷害病院に搬送され長期療養中。第5巻でハリーたちとたまたま再会したが、記憶はまだ戻っていなかった。まだファンが手紙をくれたりするようである。
好きな色はライラック色で、夢は魔法界とマグル界のハーモニー。その夢だけならダンブルドアや不死鳥の騎士団と同じようなものである。
著書一覧
- 『泣き妖怪バンシーとのナウな休日』
- 『グールお化けとのクールな散策』
- 『鬼婆とのオツな休暇』
- 『トロールとのとろい旅』
- 『バンパイアとバッチリ船旅』
- 『狼男との大いなる山歩き』
- 『雪男とゆっくり一年』
- 『ギルデロイ・ロックハートのガイドブック-一般家庭の害虫』
- 『私はマジックだ』(自伝)
- 『私は誰?』
過去
姉が魔法力を待たぬ中、唯一魔力を持ち、家庭内でちやほやされて育つ。在学中はレイブンクローの秀才だった。しかし非常に自己顕示欲が強く、「イギリス代表のシーカーになる」「最年少の魔法大臣になる」「賢者の石を作る」といった野望を公言して憚らなかった。また、バレンタインに自分宛に大量のメッセージカードをふくろうに配達させたり、クィディチのスタジアムに巨大な自分のサインを刻むなどホグワーツに混乱を巻き起こす問題児であった。
彼は優秀であったものの、自分よりも上の人間がたくさん存在し、野望が現実に全て叶えられることはないという現実に直面。それからはひたすら忘却術に特化し、卒業後は他人の功績を奪い自己を売り出すという戦略をとるようになった。結果として、それ以外の魔法の腕は見る影もなく錆び付いたのである。
アルバス・ダンブルドアが彼を教授として雇ったのは、ロックハートの詐欺を世間に明るみに出し、生徒たちの反面教師にするためであった。ダンブルドアはハリーという英雄の教師になる機会をロックハートなら逃さないことも読んでいたのである。
本人の発言が本当なら、在学中はシーカーを務めていた。