概要
鬼殺隊を統括する一族。
代々当主を鬼殺隊最高責任者 (「お館様」と呼称されている) として鬼、そして鬼舞辻無惨を討伐することを一族の悲願としている。
無惨と産屋敷家は同じ血筋であり、無惨のような怪物を出してしまったせいで、一族の子供達は皆病弱で生まれてすぐ死んでしまう呪いを背負わされていた。
いよいよ一族の血が絶えようかという時、神主から「同じ血筋から鬼が出ている その者を倒すために心血を注ぎなさい そうすれば一族は絶えない」という助言を受け、代々神職の一族から妻を貰い子供も死ににくくなったが、それでも一族の誰も三十まで生きられていない。
魔除けの風習として、男児は13歳まで女児の着物を着用している。なお、長男相続制のため輝利哉の様に10歳に満たない長男が当主に就く場合があり、当主の座に就いてからの輝利哉は男装に戻っている。
無惨は平安時代における貴族階級の人間であった描写があり、このことから産屋敷家は少なくとも平安から存在していた公家の末裔であると思われる。
舞台である大正時代における日本では華族制度があるため、誤解から死罪になってしまった悲鳴嶼行冥を救った経緯から、政府や公安機関にも一定の権限を持っていることを見るに、産屋敷家もおそらくは華族の一員かと思われる。
常に無惨に狙われているが故に、屋敷の所在は刀鍛冶の里よりも厳重な方法で隠されているが、これは400年前に起こった黒死牟による当時の産屋敷家当主殺害がきっかけである事が、単行本21巻の「戦国コソコソ話」にて書かれている。
系譜
産屋敷耀哉
鬼殺隊97代目当主。23歳。隊士達を我が子同然に思っており、年長隊士を含め隊士達からは慕われている。
産屋敷あまね
耀哉の妻。27歳。耀哉とは見合いで出会い、その際にあまねの立場を思いやる耀哉の一言で結婚を決めた。
産屋敷ひなき
輝利哉の五つ子の姉。右側に紐の髪飾りをつけている。普段は父・耀哉の世話をしている。
産屋敷にちか
輝利哉の五つ子の姉。左側に紐の髪飾りをつけている。普段は父・耀哉の世話をしている。
産屋敷輝利哉
耀哉とあまねの第三子・長男にして、産屋敷家の跡取り。病弱のため普段からは魔除けの風習から女児の着物を着ている。竈門炭治郎達の最終戦別では、妹・かなたと共に案内役を務めた。
産屋敷くいな
輝利哉の五つ子の妹。白髪に菊の花の髪飾りをつけている。
産屋敷かなた
輝利哉の五つ子の妹。白髪に藤の花の髪飾りをつけている。炭治郎達の最終選別では、輝利哉と共に案内役を務める。
以下、ネタバレ注意
第136話で無惨が産屋敷家に現れる事を先見の明により予知していた耀哉は、逆にこの危機を無惨を討つ千載一遇の好機に変えるべく、あらかじめ仕掛けていた大量の爆薬を爆発させる。それにより耀哉、あまね、にちか、ひなきは爆死した。
なお、耀哉の妻と子ども諸共爆薬で消し飛ばすその行為は無惨をして、「あの男は完全に常軌を逸している」と評されている。
その後、無限城での最終決戦では父母と二人の姉を亡くしたばかりの輝利哉を当主とし、妹かなた、くいなと共に全鬼殺隊隊士の支援に回っている。