概要
委員長の魔女。その性質は傍観。
蜘蛛のような糸を吐き結界内の空に自分だけの学園を作って学生達と変わらぬ日常生活を繰り返している。
下校チャイムを鳴らせばこの魔女はどこかの住処へと帰ってゆくだろう。
(『魔法少女まどか☆マギカ』公式サイトより)
外観
黒いセーラー服を着た少女がモチーフだが、首がなく、袖の部分からは腕が4本生え、スカートの下からも脚ではなく腕がのびている。ロープに捕まっているさまは女郎蜘蛛を思わせる。
いわゆる鉄壁スカートの持ち主であり、スカートが翻るたびに健康的な生足?が見えるものの、その奥まで見えることはない。ポータブルではフルポリゴンで描かれているが、該当箇所は黒く塗りつぶされている。
そのチラリズムと、脚のように見えて実は腕という不気味さのミスマッチが、独特のエロチシズムを醸し出している。
第10話TBS版では、スカートの裏地にリボンをした蜘蛛の柄が追加された。BD/DVD版では少し柄が変わっている。この柄はPatriciaの魔女の口づけである。
頭部は見えないが、設定資料ではスカートの部分に矢印を引いて「頭こっち」とある。
つまり…
魔女の結界
従来の魔女とは打って変わって、爽やかな印象の結界である。
一面青空の背景にロープが渡され、そこに洗濯物のように無数のセーラー服がはためいている。
ヴィジュアル面最大の特徴としては、魔女・使い魔・結界のすべてが、劇団イヌカレーによる切り絵風の作画ではなく、通常のセル画風作画になっていることが挙げられる。
このような作画なのはCharlotteやElsamariaなど、一部の動きの激しい魔女に限られる。イヌカレーの不気味さが薄れたことで、彼女の爽やかなイメージが一層引き立っている。
使い魔
委員長の魔女の手下を参照。
魔女名
Patriciaはヨーロッパではありふれた名前である。この名を関するキャラクターには以下が存在するが、元ネタであるかどうかはわからない。
「あしながおじさん」の著者ジーン・ウェブスターの同著に「おちゃめなパティ」という学園ものがあり、おてんばなヒロインの本名がパトリシアである。この他キャンディ・キャンディ、らき☆すたにもパトリシアという名の少女が登場する。とかく学園ものに縁がある名前ではある。
公式の読みは不明だが、ファンからはそのまま英語読みしたパトリシアで通っている。しかし、ドイツ語が随所に使われ、他の魔女名もドイツ語由来のものが多い本作では、彼女もドイツ語読みのパトリツィアと呼ぶべきかもしれない。
活躍
テレビアニメ本編
第10話に登場。暁美ほむらが初めて魔法少女になった時間軸(通称2周目)において遭遇した。彼女の初陣の相手である。大量の机と椅子、使い魔Mathieuをスカートから射出して攻撃するが、鹿目まどかと巴マミの援護で封じられ、最期はほむら自作のパイプ爆弾により爆死した。
劇場版『[新編]叛逆の物語』
直接は登場しないものの、彼女もまた円環の理の一部として協力し、使い魔達を派遣する。
外伝作品での登場
マギアレコード
委員長の魔女
その性質は傍観
蜘蛛のような糸を吐き結界内の空に自分だけの学園を作っている。
生前から地味で真面目なことだけが取り柄だった彼女は、今も淡々と自身が操る手下達と共にかつてと変わらない大して楽しくもない日常を繰り返す。
今も下校チャイムを鳴らせばこの魔女はどこかの住処へと帰っていくだろう。
結界内に迷い込んだ人間は、どこまでも落下しつつやがて空に溶けて魔女の養分となってしまう。
日常生活を乱す恐ろしい部外者でも来ない限り、魔女自ら手を下すことはあまりない。
(『マギアレコード』内の魔女・ウワサアーカイブ#101より)
メインストーリーのプロローグ(ゲーム開始時のチュートリアル)に登場。本編第10話と同じく、鹿目まどか・巴マミ・暁美ほむらの3人と戦い、倒された。
その後、みたまの特訓 ほむら眼鏡Ver.編でほむらの過去をなぞらえる形で再登場した。
公式ガイドブックには空の魔女となっているが、性質は傍観、「マジョもマホウも関係ない。見なかったことにする。私は学園生活をエンジョイしたいだけ」と書かれたメモが載っている。
Pixivでの扱い
セーラー服、太もものチラリズム、爽やかなイメージ、まさかの委員長属性持ちなど萌え要素がふんだんに詰まった魔女であり、10話で大量に登場した魔女の中ではダントツの人気を誇る。
人気の割に擬人化や先代魔法少女絵が少ないのも特徴。擬人化すると頭部をつけなければならず、そうなると普通のセーラー服少女となってしまって魅力が薄れるのも原因か。
数少ないPatriciaの魔女擬人化の例
こんなお色気絵も存在する。中にはR-18も。
余談
他の人気魔女を差し置いて、BD/DVD第5巻のカバーを飾っている。本編と違い、作画が劇団イヌカレー仕様になっている。