概要
CV:近藤隆
聖剣伝説3の黒幕の1人にして、魔王から自身の後継者として力を授かり、魔族へと転生した黒の貴公子の真の姿。
冷酷非情な青年であり、献身的に仕えた美獣の最期を知るなり、「使えないヤツ」「あんな女の一人や二人は捨て駒」と吐き捨てている。
元々は光の城と呼ばれる城塞国家の王子だったが、国を滅ぼすという予言を受けていたため生後間もなく幽閉されてしまう。心が絶望と闇に染まったところ、その資質を見抜いた魔王に勧誘されて配下となった。そして魔王から授かった魔界の力で祖国を滅ぼしたことで予言を現実のものにしてしまった。
その境遇を知っていた美獣は、だからこそ黒の貴公子に献身的に仕えていたが、結局、闇に閉ざされた心を開くことはできなかったという(リメイク版におけるホークアイは、美獣もまた「愛を知らなかった」と述べている)。
力を授けた魔王を殺し名実ともに魔界の支配者になる。それだけでは飽き足らず、神獣の力を全て取り込んだ“マナの剣”を砕き、その力を手にしようと目論む。 “マナの女神”を亡き者にして“超神”と名乗り、地上を魔界へと作り変えて魔界千年王国を建造し、その統治者である“魔界と人間界と聖域を統べる3界の王”とならんと目論み、過去の忌まわしい思い出に彩られた現在の肉体を捨て、リースの弟のエリオットに肉体を奪うために、そして自身への捧げものとして主人公たちを血祭りにあげようと最後の決戦を挑む。
ホークアイとリース編のラスボスであり、他の2人と違って最もトリッキーな戦い方を好み、一定時間無敵状態になったり、肉体を石化して物理攻撃が一切通じない防御形態になったりと長期戦を強いられる強敵。
行動演出がなんだかスーパーロボットじみていたり、下半身がさっき破壊したマナの樹の残骸に見えたりする。
最強攻撃はカタストロフィ。
また、他の2体のラスボスと違って戦闘の途中で進化しより禍々しい悪魔じみた第2形態が存在する唯一のラスボスでもある。
余談であるが、途中で曲調が替わるラスボスのBGMに合っている点、主人公6人のうち、ホークアイとリースのシナリオがあからさまに力が入っている点から、ライターが一番力を入れたラスボスだという噂も。ちなみに原作では第2形態に移行する際にリングコマンドを開いていると曲が変わらないという不具合がある。
黒の貴公子を生み出し世界を危機に陥らせたのは他ならぬ人間であったが、その黒の貴公子を倒したのもまた人間であった。
ホークアイ・リース以外が主人公の場合は別の敵対勢力に敗れ魂が闇の中に閉じ込められてしまい、死体も燃やされてしまうため、復活が叶わなくなる。
上気の過去を見てもわかるように、リースの弟であるエリオットと非常に似た境遇を持つ。唯一の違いは、エリオットには愛情を注いでくれる家族がいたが、黒の貴公子にはいなかったことである。
関連項目
ストラウド:黒の貴公子の前世という裏設定が存在しており、担当声優も同じ。