概要
『名探偵コナン』の単行本10巻に収録されたエピソード。アニメでは第50話。
直前のエピソード『外交官殺人事件』の3日後が舞台のため、アニメでも同回の直後に放映された。
コナンが解決した事件の中でも1・2を争うトラウマ回と言われる怪作で、犯人である津川館長(本エピソードは序盤でいきなり犯人が判明する「倒叙物」)の不気味なキャラクターとインパクトのある遺体の発見シーンなどで有名。館長を演じた永井一郎氏の怪演も聞き所である。
アニメ版での津川館長との対決はコナンの中でも珍しく、館長がエレベーターや階段からヌッと現れるときに不気味な効果音が鳴ったり、目が赤くなるなどというスリラー的な演出がなされている。
また、犯人の津川館長は、その不気味なキャラクターからネタキャラとしても知られている。
あらすじ
服部平次との推理対決の後、新一に戻った反動で三日三晩眠り続けていたコナン。目を覚ますと、少年探偵団の3人が宿題の読書感想文を出すように言ってきた。パイカルさえあれば元の新一に戻れると踏んだコナンは「これが最後の思い出になるのか」と思いつつ、3バカと共に米花図書館に向かった。
題材にする本を探そうとしていたコナンだったが、そこに目暮警部が現れる。目暮警部によれば、図書館職員の玉田和男が一昨日から消息不明になっているのだという。少年探偵団は玉田氏を探そうとするも、館長の津川が玉田を殺したことを知ってしまう…。
余談
冒頭でコナンが手に取っている本はそれぞれ「まじっく快斗」と「YAIBA」がモチーフになっている。
また、事件解決後、コナンがパイカルを一気飲みして、新一に戻れると思ったら、泥酔してしまった。そのことについて、阿笠博士が「免疫ができたから元に戻れなくなった」と説明し、コナンは「冗談じゃねぇ!きっと酒の量が足りねぇんだよ!!」と逆ギレし、またパイカルを飲んだ挙句、二日酔いになってしまった。