概要
イノベーター事件の裏で神谷重工が秘密裏に開発していたLBXであり、アーマーフレームのタイプはナイトフレーム。
エンペラーM2の設計思想を引き継ぎつつ大幅な改良を加えた機体であり、あちらが海道ジンの専用機として演算処理能力の向上に特化していたのに対し、こちらはコアスケルトン「AX-03」の使用を前提にしており、外装の強度や一部デザインが見直されている。
しかし、海道義光の暗殺によってイノベーターは崩壊。開発プロジェクトも凍結される事になる。
基本装備は作品によって異なり、『W』以前の作品では、エンペラーランチャーの強化版である「ゴッドランチャー」、『ウォーズ』では、ドリルが3つ付いたバカでかいハンマー「D・D・D」、『LBX烈伝』及びプラモデルでは、先代ジ・エンペラーと同じ「ティターニア」となっている。
必殺ファンクションは、相手の動きを封じた上でハンマーの強烈な一撃を御見舞いする「ジェノサイド・クロス」。
作中での活躍
ゲーム版では初期の頃から登場していたが、メディアミックス作品に登場したのは、アニメ版『ウォーズ』の後日談にあたるホビージャパンの外伝『LBX烈伝』から。
イノベーター崩壊後、クリスターイングラム社に吸収合併されていた神谷重工LBX部門がエンペラーM5開発の過程として当時の設計図をサルベージし、2056年になってようやく完成する。
その後、エンペラーM5がテロ組織「ワールドセイバー」に奪われた後、ワールドセイバーへの対抗策として神谷コウスケから海道ジンの手に渡り、以降ジンの機体として活躍する。
物語の終盤、M5との戦いの中で機動力不足を課題としたジンの手により、デュアルアクセラレイターを搭載していたマグナオルタス(法条ムラクのものとは別の機体)のパーツを組み込んだ強化機体「エンペラーM3カスタム」として生まれ変わる。
デュアルアクセラレイターは凄まじい機動力を生む反面安定性に欠けるのが欠点だったが、そこはジンの卓越した操作技術で十分にカバーしている。
ちなみに、装備はマグナオルタスのものをそのまま使用している。
最終決戦では、コウスケのシャドールシファーと共に、エンペラーM5を撃破した。