概要
伊豆諸島南部に位置する島で、東京本土から南に287km離れた位置にある。行政区域としては東京都八丈町に属す。
山手線の内側とほぼ同じ面積を持つ、ひょうたん型の島。北西に西山（八丈富士）、南東に東山（三原山）という2つの火山があり、このうち東山は有史以来噴火の記録はないが、西山およびその周辺では17世紀頃まで何度か噴火があったと記録されている。
島の北部には黒潮が流れており、古くから本州との往来には困難を伴ってきた。そのため江戸時代には流刑地として使われており、関ヶ原の戦いで西軍の主力を率いていた宇喜多秀家の流刑先としても知られている。また他地域との交流が少なかった影響で、伊豆諸島の多くの島で伊豆半島の方言に近い「北部伊豆諸島方言」が話されているのに対して、八丈島及びその南に位置する青ヶ島の方言は奈良時代の東日本で話されていた言葉の特徴を色濃く残す「八丈方言」という独特の方言となっている。
特産品として、黄色・鳶色・黒の3色に染めた絹糸を折り合わせた「黄八丈」という絹織物が知られている……というより、そもそも黄八丈を生産している島であるから「八丈島」という島名なのである。
通常、島へ行く交通手段としては羽田空港からの空路か、港区竹芝桟橋からの東海汽船による海路になる。海で遊ぶ観光客の少ない冬の時期だと船はかなり空いている、かつ空路より安いので、時間に余裕のある人なら海路もおすすめである。
関連タグ
小笠原諸島・大東諸島：明治時代以降、八丈島出身の移民によって開拓が進められた関係で、言葉や文化などの面で共通点が見受けられる。
がきデカ：作中のギャグの一つに「八丈島のきょん！」というものがあり、都立八丈植物公園内の動物舎で実際に飼育されているキョンがモデルである。
海難法師：この妖怪になったという代官・豊島忠松は八丈島を管理していたという。
