インコ科に属する鳥類の内、Ara属、Anodorhynchus属、Cyanopsitta属、Propyrrhura属、Orthopsittaca属および Diopsittaca属の6属に分類される鳥類の名称。大型の色鮮やかな種が多く、全長(85~110cm)の数値で言えばオウム目最大の種を含む。全ての種が新世界(南北アメリカ大陸)産。
嘴が大きく、尾が長いのが特徴。赤・黄・青・緑などのカラフルな羽色を有する種が多い。
全ての種が植物食であり、ナッツや果実を食べる。下嘴と上嘴をそれぞれ別々に動かす事が出来、堅い木の実も器用に齧って穴を開け、発達した舌で中身をすくい取る。
また、毒性のある木の実も平気で摂食し、解毒とミネラル補給の為に特殊な土を食べる習性がある。
近年までペットとして人気が高かったが、環境破壊と狩猟が原因で殆どの種が絶滅の危機にあり、法律で保護されている。
また、力が強くいたずらの破壊力も凄まじい上鳴き声が非常にやかましく、経費のかかり方はハンパではないため、安易な購入は絶対に避けるべきである。
一般のイメージではオウムと聞いて思い浮かべる種類が正真正銘のオウムであるキバタンかインコである本種である事が多く、本来インコである本種はオウムとしばしば混同される。(Googleの画像検索でも本種が引っかかるほど。オウム目なので仕方ないっちゃ仕方ない話であるが。)
この為、創作作品ではオウムの名前を冠していながら、実際はインコモチーフだったというキャラクターは少なくない。
例を挙げると…
赤と青の二種類が登場。何度も言うが、モチーフはインコだが名前はオウムヤミーである。念のため。
名前はチルチルミチル兄妹(幸せの青い鳥の主人公)+parrot(オウム)に由来するが、デザインはコンゴウインコ(青)をかなりデフォルメした外見になっている。
また、『宝島』のジョン・シルバーがオウムを引き連れていたという逸話からか、現代の海賊像としてオウムが側に描かれる事があるが、大抵この種が『オウム』として描かれる。あと「アラジン」のイアーゴも公式設定上ではオウム扱いだが、どう見てもコンゴウインコである。と言ってもオウムなのにインコという名称が付けられた種類も存在しているので、この種に限らずオウムとインコが混同されるのはよくある話のようである。