司祭サイマ獣ハレルヤン
しさいさいまじゅうはれるやん
「アミアス・アミアス・アミダーク…マイナスエネルギーよ、魔法陣に満ちるのだ!」
CV:岸野一彦
概要
第22話にて、ゴーゴーファイブに倒されたジルフィーザの遺した「司祭カード」から誕生した天のサイマ獣で、同族性のサイマ獣では劇中最後に登場した。
白いカラーリングが特徴の神官を思わせる姿を持ち、金色の頭部はまるで後光の様になっている他、儀式や戦闘で用いる杖にも同じ後光の意匠が見受けられる。
その名の通り、大魔女グランディーヌ降臨の儀式を執り行う司祭の役割を担い、劇中では地下に魔法陣を構築し、そこにマイナスエネルギーを集中させる事で大魔女を地球に降臨させようと目論む。
再生カードを使わずとも自力で巨大化する事が可能で、戦闘では魔法陣からマイナスエネルギーを供給する事で自身を強化出来ると言う厄介な特性も併せ持つ。
活躍
ジルフィーザの遺した司祭カードより生み出されると、大魔女降臨の儀式の為に地下に魔法陣を構築。マイナスエネルギーを魔法陣に集中させる事でグランディーヌを地球に降臨させる儀式を執り行った。
その現場を巽博士に目撃されるも、直ぐに捕縛して儀式を続けるが、ゴーゴーファイブに場所を察知された事で交戦。
レッドを圧倒するが、巽博士の思わぬ反撃に遭い、ブイマシンガンの射撃を受け敗北。
直後に自力で巨大化すると、巨大戦ではビクトリーロボとライナーボーイを蹴散らし、儀式を完遂させようとする。だが、巽博士が魔法陣を破壊した為に儀式は失敗。魔法陣からのマイナスエネルギーの供給も断たれて弱体化してしまい、その隙を突かれてマックスビクトリーロボのマックスノバを喰らい爆散。彼の死をもって天属性サイマ獣も全滅した。
儀式こそ失敗に終わったものの、グランディーヌは不完全な姿で地球に降臨した為、作戦自体は一応成功はした模様。一方、魔法陣の破壊の爆発に巻き込まれ、巽博士は意識不明の重体となってしまった。
余談
モチーフは司祭であり、名前の由来もヘブライ語由来の言葉で「主を褒め称えよ」を意味し、キリスト教の文句となっている「ハレルヤ」。それが悪魔の種族である災魔一族の名前に使われるとは何と言う皮肉だろうか。
『百化繚乱[下之巻]』にて、デザイナーの下條美治氏は「映画『アマデウス』のポスターにインスパイアされデザインし、後に変更されたマークについて当初は魔方陣を描きたかったが、それは使えない為に『三角形を組み合わせた魔方陣らしき物』にした」とコメントしている。
声を演じた岸野氏は昨年の『電磁戦隊メガレンジャー』にてカマキリネジラーの声を担当していた。2年後の『百獣戦隊ガオレンジャー』ではカジヤオルグの声を演じる事となる。