ファラオ
ふぁらお
古代エジプトにおける「王」のこと。
誘導分岐
解説
古代エジプト王国の君主であり、絶大な権力を有した。
上エジプトと下エジプトの統一王。当時のエジプトの領土とはファラオが旅できる範囲と考えられ、様々な民族・部族が混在していたため、複数の民族の王である皇帝とされることもある。
ファラオの被る冠(プスケント)あるいは頭巾(メネス)は上下エジプト統一の象徴であり、コブラが下エジプト、ハゲタカが上エジプトを意味する二重冠である。
単なる人間ではなく現人神と考えられ、太陽神ラーの息子とされたホルスの化身と解釈された。
王位継承のシステムは女系であり、つまり皇太子は第1王子ではなく、「王の娘の夫」なのである。そのため第1王子は王の座を継ぐべく、王女を妻に娶るという近親婚が常態化していた。ただし多くの場合、近親相姦ではなく側室との間で子をなしたと考えられている。
ファラオは基本的に男王である。ファラオは常に1人とは限らず、複数のファラオによる共同統治が行われたケースもあった。