概要
『カードキャプターさくら』の最新章「クリアカード編」において、さくらが集めることになるカード。
「クリアカード」という名は(読者がわかりやすいように)便宜上付けられたものであり、現時点ではさくらたちもただ「カード」としか呼んでいない。
さくらの夢の中に出てきたものが実体化した「夢の鍵」を、「封印解除(レリーズ)」によって杖にし、「主なき者よ 夢の杖のもと我の力となれ 『固着(セキュア)』」と唱えることで、クロウカードと同様にカードの姿にすることができる。
ちなみに、闇の杖(星の杖)とは異なり明確な「契約」を行っていないためか、「封印解除」の際「契約のもと さくらが命じる」と言わない。
クロウカード(さくらカード)との関係
共通点
- 能力
「疾風」=「風」、「水源」=「水」、「飛翔」=「翔」、「転寝」=「眠」、「迷宮」=「迷」etc.
- 絵柄(能力も共通する場合が多い)
相違点
- 全体的に透けているが、一方から見るともう一方の絵柄は透けて見えない
- カードの漢字名が二文字
- 英語名に「THE」が付いていない
- カード自体に魔力はない(発動には夢の鍵が必要)
- さくらを中心にピンポイントに狙う傾向がある
- 自身を弱らせた魔力を持つ者の手に渡るわけではない(例:「螺旋」)
一覧
原作
カード名 | 英語 | 漢字 | 性質・特性 | 絵柄(容姿) |
---|---|---|---|---|
ゲール | GALE | 疾風 | 鎌鼬のような強い突風で攻撃する | 複数の刃を持つ竜のような姿 |
シージュ | SIEGE | 包囲 | 風船のような触れない壁の中に閉じ込める | 蔦模様が描かれた立方体 |
アクア | AQUA | 水源 | 大量の水を自在に操ったりロープの様に形状を変え、対象を捕縛する | 水が渦を巻いている姿(アニメでは水冠を被った鳥) |
リフレクト | REFLECT | 反射 | 小規模な透明な空間を作り、攻撃を強制的に跳ね返す | 光を帯びた羽が透明な蝶の姿 |
アクション | ACTION | 行動 | 対象を自動で動かす | 噛み合った数個の歯車 |
レコード | RECORD | 記録 | 対象を映像として記録・投影する、あるいはその場の過去の映像を投影する | 翼の生えた記録機の手前に羽ペン |
フライト | FRIGHT | 飛翔 | 対象の背中に翼として取り付き飛行可能にする | 蝶のように飛ぶ透明な布でできた下部分が翼のような形のリボン |
ルシッド | LUCID | 透過 | 対象を透明にして見えなくする | 煌めく透明なベール |
スパイラル | SPIRAL | 螺旋 | 対象を螺旋させる・螺旋の中に閉じ込める | 螺旋階段のように並んだ台形と丸の幾何学模様 |
スヌーズ | SNOOZE | 転寝 | 対象を眠らせる | 毛先が長い綿毛のような見た目の毛玉 |
ラビリンス | LABYRINTH | 迷宮 | 特定の場所を迷宮と化し、対象を迷わせる | 柱の間に聳えた複雑に入り乱れる形になっている多数の階段 |
アピア | APPEAR | 顕現 | 対象に意思を持たせ動かす | 体の様々な部位が水晶で構成された利佳に似ている少女 |
ブレイズ | BLAZE | 火焔 | 水すら蒸発させる激しい炎を放つ | 激しく燃え盛る炎を纏う火の鳥 |
ミラー | MIRROR | 鏡像 | 映した対象を複写・複製する | 頭に鏡の角を持つ少女 |
ミラージュ | MIRAGE | 幻影 | 願望を現実にする空間を展開する | 魚と鳥の特徴を持つ不思議な生物 |
アニメ未登場
カード名 | 英語 | 漢字 | 性質・特性 | 絵柄(容姿) |
---|---|---|---|---|
ブレイド | BLADE | 双剣 | 対象を切断する | ハサミのような形で重なり合う2本の剣 |
リペア | REPAIR | 修復 | 壊れた対象を修復・復元する | 糸巻を持つ知世に似た姿の少女 |
リワインド | REWIND | 逆戻 | 対象の時間を過去に遡らせる | 小狼を小さくしたような姿のぶかぶかな服を着た少年 |
シャドウ | SHADOW | 影像 | 対象の影の幻像を生み出す | 影のように黒い鳥 |
ブレイク | BREAK | 破壊 | 対象を破壊する | 破壊された空間 |
トランスファー | TRANSFER | 転移 | 対象を指定した場所に移動させる・2つの対象の位置を入れ替える | 上下に合わせられた2つの照準 |
プロミス | PROMISE | 約束 | 不明 | 雪兎に似た修道服の青年 |
ドリーミング | DREAMING | 夢見 | 夢で見たものや未来の内容を見せる | さくらが夢で見たローブを目深に被った魔術師 |
アニメオリジナル
カード名 | 英語 | 漢字 | 性質・特性 | 絵柄(容姿) |
---|---|---|---|---|
グラビテーション | GRAVITATION | 引力 | 対象を強い力で引き寄せる | 両向き矢印の両端に太陽と月のマーク |
リバーサル | REVERSAL | 逆転 | 対象を上下逆さまにする | 中心を境に上下に生えた結晶 |
ヘイル | HAIL | 氷雹 | 大粒の氷(雹)を降らせる | 大小様々な形の氷の粒 |
スウィング | SWING | 揺動 | 地面の中を進み、震動させる | 四枚の翼と角に蛇のような体を持つ黒い龍 |
ストラグル | STRUGGLE | 争闘 | 高い格闘スキルを身に着けられる | 苺鈴に似た、中華服とお団子髪の少女 |
真実(ネタバレ注意)
実はクリアカードを生み出していたのは、他ならぬさくら自身。
自分でも制御しきれないほど強大化した魔力により、無意識に自身の願望をカードという形で具現化していたのである。
実際「記録」の初登場回では、カードの出現前に「心の中で『いま!』と思った時、すぐ記憶とか録音できるものがあればいい」という、まさしく「記録」の能力そのものへの願望を口にしていた。
また、さくらが持つ記憶なども影響するらしく、「本当の自分が映る鏡があればいい」という願いから生み出した「鏡像」は読み方がクロウカード(さくらカード)の「鏡」と同じ「ミラー」であり、絵柄の少女も「鏡」に酷似している。