概要
字は文和。147年(建和元年)~223年(黄初4年)
知謀と処世術に定評があり、ファンの間では「賈詡先生の進言無視は敗北フラグ」と言われるほど。
例えば赤壁の戦いの直前には曹操に対して、まず占領して間もない荊州の足場を固め、孫権に対し万全の体制を築いてから、降伏を勧めるように献策している。また曹丕から蜀漢・呉に対する戦略を問われた時も、性急な侵攻の不可を説いている。曹操・曹丕はいずれも賈詡の献策に従わず兵を進めたが、勝利を収めることができなかった。
また、処世術に関しては張繍に仕えていた際に曹操の長男・曹昻と、懐刀である典韋を策を用いて討取り、曹操自身にも命の危険を及ぼしているにも関わらず天寿を全うし、極めつけに後継者問題に決着をつける一言まで発しているあたりにその凄さが垣間見える。
ちなみに、若かりし頃には異民族に捕まったときに、「異民族征伐で有名な将軍の親戚」とハッタリをかまして虎口を脱した、なんてエピソードがあったりする辺り、筋金入りである。(その時、他の同行者は殺されたらしい。)
なお、降将という立場をわきまえて常に謙虚な姿勢を崩さず、プライベートでの人付き合いも控え、息子や娘の結婚相手に貴族を選ばず……と、たいへん細やかな人物だったと推測される。
まぁ、日食を「太陽が隠れたのは賈詡のせいだ!」って言われて免官どころか殺されそうになったこともある…
また死後は不遇であり、曹昻や典韋の死の原因になったためか大功臣ながら曹操を祀る廟に一緒に祀られなかった。
ちなみに、三国志の注釈で知られる裴松之からは董卓死後、李傕がのさばりさらなる混乱を招いたとして蛇蝎の如く嫌われており、
「こんな奴が荀彧や荀攸と同じ伝に入っているのはおかしい! 一緒に入れるなら程昱や郭嘉だろう!」とまで言われている。
……確かに、そっちの方がしっくりくる気がするのは何故だろう。
各作品における賈詡
蒼天航路
基本的にいつもの賈詡。その一方で董卓時代の混乱を笑顔で懐かしむ馬騰に対して「あの時代は異常な時代だった」と言う等、まともな部分も見られる。
三国志大戦
GC賈詡
真・三國無双6
(CV:石川英郎)
賈詡(真・三國無双)を参照
一騎当千
賈詡文和を参照。
恋姫†無双シリーズ
まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん
SDガンダム三国伝
賈詡アシュタロン。演者は『機動新世紀ガンダムX』のガンダムアシュタロン。
張繍ブリトヴァに仕える武将で、幼い外見に見合わぬ冷徹で狡猾な少年。
アニメでは司馬懿サザビーの弟子として登場している(史実的には逆)。