概要
食べると「毒人間」となり、全身から様々な毒を分泌する事ができる。分泌した毒を操ることもできる。
意外かもしれないが、自然系ではなく超人系である。その為、毒液や毒ガスといった、『自然系悪魔の実特有の、流動する肉体』にはなれない。
毒は気体、液体、ゲル、固体と様々な形状で産出でき、その威力も催涙ガスからインペルダウンを破壊する危険のあるものまで多種多様。更に全身から毒液を流出させたり、溜息や唾液ですら猛毒であったりするため、生身では接近することすら困難。
超人系でありながら、自然系に匹敵する『敵の攻撃を受けにくい身体』になるうえ、即死級の猛毒を多彩な方法で繰り出せる為、数ある超人系の中でも相当上位の戦闘力を有する能力である。
また、毒物を直接摂取しても命に別状はない体質になるが、完全には消化できず下痢を起こす。
弱点としては、毒を物理的にシャットアウトする手段に対抗するのが苦手ということ。これが理由で、マゼランはギャルディーノのドルドルの実の能力に手こずっていた。他にも、毒に対して免疫を持つ相手には無意味。もっとも、そんな人間はまず居ないのだが。
また、屋外で戦えば、環境汚染は避けられないし、民間人を巻き添えにする危険性も高い。まさに、インペルダウンで戦うマゼランだからこそ問題なく扱える実である。
作品のファンの間でガスガスの実と比較されることが多く、超人系ゆえに『流動する肉体』になれず、『酸欠』を狙うこともできない為、ガスガスの実の下位互換のように評されることもあるが、ドクドクの実は『毒液や毒ガスなど、生成する毒の状態を変化させられる』、『ガスガスの実では生成できない毒を生成できる』といった違いがあるため、一長一短である。
技一覧
毒竜(ヒドラ)
麻痺性の神経毒の塊で三つ首の竜を作りだし、自在に操る。
呑み込まれれば全身に激痛が走り、瞬く間に痺れて動けなくなり、やがては死に至る。
毒竜の本体の中を潜水するようにして高速で移動し、竜の口から飛び出す毒の道(ベノムロード)という移動技もある。
毒ガス弾(クロロボール)
ガムを噛むようにしながら口内で毒ガスの塊を作り、相手へ向けて勢いよく噴き出す。
火にくべると爆発を起こし、周囲に「催涙くしゃみガス」を撒き散らして相手の感覚を刺激する。
毒フグ
大きく息を吸い込んだ後、勢いよく毒液の塊を吐き出す。
着弾と同時に周囲に毒液が飛び散るため、見た目より大きく回避しないと完全には避けられない。
毒・雲(ドクグモ)
毒の吐息を吐き漏らし、周囲を霧状の毒ガスで包み込む。
巻き込まれると視覚や聴覚、運動能力などに深刻な影響を及ぼし、やがては全身の力を奪われ倒れ伏す。
毒の巨兵(ベノムデーモン)「地獄の審判」
毒液の塊でできた巨人を作り出し、自身の動きと連動させるようにして操る。
生物はもちろん、無機物にすら感染させる凶悪な猛毒であり、毒に侵されたものに触れた者にも瞬く間に同様の毒が伝染する。あまりに強力かつ危険すぎる毒性であるため、インペルダウンそのものまで破壊してしまいかねない。
アニメでは通常の毒が紫で表現されるのに対し、これだけは真紅で描かれていた。
能力者
一日のほとんどをトイレに引き蘢るほど下痢気味のマゼランがインペルダウンの署長に就任できたのもドクドクの実による高い攻撃力と中毒性によるもの。
ルフィに圧勝するが毒を使いすぎたためにまた下痢になった。ルフィは瀕死状態になるが、エンポリオ・イワンコフのホルホルの実の能力とベンサムのエールによって奇跡の復活を果たす。その後はルフィに毒に強い免疫が出来てシーザーのガスガスの実の能力に勝ち、毒魚を食べても即死しなかった(苦しんだがヴィンスモーク・レイジュに助けられた)。
なお、ガスガスの実の能力者であるシーザー・クラウンからは「あんな毒出し野郎と一緒にすんじゃねえ」と一蹴されていた。