燃えろ!ライガー!俺の魂と共に!
概要
CV:小野賢章
物語の主人公。雷のような前髪が特徴的な少年で、フリーダム団のリーダーを務める。
世界中を旅するゾイドハンターである父イカヅチの影響で、自らの相棒となるゾイドを追い求めて奮闘(という無茶を)していたが、ある時、デスメタル帝国から逃亡した伝説のライオン種ゾイド・ワイルドライガーと運命的な出会いを果たす。最初はワイルドブラスト頼みの無茶な戦い方をしていたが、シュプリーム団のベーコンの特訓を受けて腕を上げ、彼に認められるようになるとタイフウの後押しを受けてライガーと共に古代秘宝Zを探す冒険の旅に出る(但し、目的は「見つけることそのもの」のみであり、ペンネの生活事情を知った際には、「みんなに見せた後でお前にやるよ」と言っており、宝そのものへの執着心は無い)。
しかし、ライガーの相棒となったことは、同時にそれを狙うデスメタルと戦い続けることも意味していた。実際、第8話以降賞金首として指名手配されてしまったが、デスブラストを行うために研究施設で様々なゾイドが犠牲になっていることや、過去に仲間も関わっていたこと、そして行く先々で悪行を目の当たりにしてきた事で、逆にデスメタルを潰すことも目標になっていく。
ワイルドブラスト時には声が若干低くなり、前髪と左目が青白い炎に覆われ、右目は三白眼に変わる。
人物像
ペロペロキャンディーを舐めるなど子供っぽい面が目立ち、敵であると知りながらドレイクを仲間に誘ったり、人の話を聞かずに意見を押し通そうとするなど、マイペースで強引な面やドレイクの二つ名である「瞬撃」を春菊、キャビアの二つ名の「狡猾」を豚骨、フォアグラの二つ名の「原始」を便器、と聞き間違えたり、スコーピアの種である「サソリ」をザリガニと間違えたり、ペンネに「アンタ、アホなの?」と言われて「そうそう俺アホなんだよね〜」と意図せずしてノリツッコミをするなど天然な部分がある。
何よりも「ガキ」扱いされる事を嫌がり、ガキ扱いされると大人だろうが食って掛かるほど礼儀知らずな一面がある。また、ネーミングセンスは壊滅的で、絵も下手(しかも自覚が無い)。
他にも頻繁に生き倒れてはその度に誰かに助けられる(この性分の所為で酷い目に遭ったこともある)等、人間としてはまだまだ未熟。またこの行き倒れるほどの運の悪さはチーム全体にも広がるようで、何度かフリーダム団全員が生命の危機に瀕した時も。
また、食い意地も張っており、先程まで人が舐めていた蜜の入っていた皿を平気で舐りまわしたこともある。なお、3m歩くと空腹になったり、放屁で3m先の物を倒せるのは自他共に認めているらしい。
一連の件を挙げるとアホの子一直線な印象を受けがちだが、デスメタル帝国に一方的にやられているワイルドライガーを身体を張って助けようとしたり、しばしば対立する祖父のタイフウを何だかんだで心配したり、ドレイクが自分とライガーを攻撃してきた事よりもRAP隊のラプトールを道具扱いした事に怒りを露わにしたりするなどの義侠心とゾイドへの深い愛情も持ち合わせている。また、勝負に横槍が入れば例えそれが自分達にとって有利なものであったとしても、その結果を取り消させたり、負傷している敵との一戦を見合わせたりする等正々堂々とした面もある。
実は意外にもナイーブな面もあり、ベーコンがギャラガーとの戦いで生死不明となった直後は、自分を庇った負い目を感じる反動で空元気という無茶にのめり込むようになり、遂にはワイルドブラストの最中ライガー共々謎の暴走を引き起こしてしまう。
さらには第20話でのギャラガーとの再戦時にもベーコンを侮辱されたことで暴走が再発。デスレックスに一矢報いたものの、勢い余って周囲の仲間も攻撃してしまった。危うくデスレックの餌食に成り掛けるも、ベーコンとファングタイガーの幻影に静止されてどうにか正気を取り戻した。
この事がきっかけで、シュプリーム団に勧められベーコンの師であったムシ仙人の下で修行を受け、以降暴走する事はなくなった。
34話では相棒を失ったゾイドハンター・バーガーの話を聞いてワイルドライガーの死を考えすぎるあまりワイルドブラストできない状態にまで陥ってしまったことがある(話を聞いた後、デスレックスにワイルドライガーが食い殺される夢を見るくらい追い込まれていた)。
またゾイドと共にフリーダム団の仲間も大切に思っており、スコーピアとガノンタスに対して攻撃を加えようとしたギャラガーの前に立ったり、夢のために自分をデスメタル帝国に差し出そうとするペンネに対し、夢が叶うのならと逆に自身を差し出そうとしたことも(出発前にペンネに眠らされた為、未遂に終わる)。
それでも、フォアグラの元へ向かい、ペンネの窮地を救った。ナックルコングの予想以上の強さを目にしても自身が逃げようとはせず、ペンネを逃がすなど非常に仲間想いの面が目立った。
基本的にはボケ役だが、ごく稀にツッコミに回ることもある。
頭を使うことは苦手であり、戦いではとにかく前のめりに突撃しがち。奴隷都市カンゴクに侵入した際には、作戦を立てようとするオニギリの意見を理由になっていない理由でことごく却下して、やたら正面突破に拘っていた。
ムシ仙人の修行を受けてからは、幾分戦闘で落ち着きを見せるようになり闇雲に突っ込む事はなくなった。
最終決戦ではギャラガーへの怒りで暴走状態になりかけるもこの時は理性を保っており、仲間達に「もしまた暴走したら自分を倒してくれ」と言う余裕さえあった。しかし仲間達の激励を受けた事で、ライガーの完全なる覚醒を果たす。