「見えない不安に怯えずに、みんながホッと暮らせるなら...」
「それを叶えたい...!」
CV:小松未可子(TV版) / 琥遥ひより(オリジナルアニメ版)
概要
毛先が上を向いたポニーテール、長い白色のマフラーと上半身部分に[白い[ジャケット]]、下半身部分に短いスカートが付いた黒いライダースーツ風の衣装が特徴の美女(本編開始前の話ではもう少し軽装で、時を経るにつれて今の格好になっていったことが描かれている)。
姉のりつ 、妹のりなとの3人(元は6人)で、荒廃した都市の中で「ミドリ」と呼ぶ木を育てながら生きていた。
一人称は「わたし」。常に冷静に徹し、感情を表に出すことは殆ど無く、口調も男性的。元々の性格は好奇心旺盛、しかし臆病で泣き虫であったが、過去に相棒であるりくをはじめ多くの姉妹を失った経験から責任感と警戒心が人一倍強くなり、家族が居なくなることを何より恐れている。
その所為か、詳細はネタバレ部分に譲るが色々な意味で鈍感である。
姉妹の事は大切に思っており彼女たちの為ならば骨身を惜しまない。姉妹の意向を優先しがちなため
わかばには姉妹には甘いと思われている。
反面自分の事を蔑ろにしがちなため姉妹達からは自分のことを大切にし、「好き」を見つけることを願われている。
正体不明の存在であるわかばに対しては当初は「虫」の一種と思い込んで即刻処理しようとしたが、虫に襲われて危機に陥ったりなの分身を救出したことを機に多少なり態度が軟化。この直後に誰もいない所で頬を赤く染めていたりと彼に少しずつ惹かれ始めるようになるが、自身はそれがどういう感情なのか理解できておらず「自分の身体を蝕む毒」と捉えており、彼に対しては「おい・お前」呼ばわりするなど旅の中でも厳しい態度を取り続けている。
「虫」たちと日々闘いを繰り広げているためか、常人離れした身体能力の持ち主で、虫たちとの戦いにおいては虫の弱点である「ケムリクサ」を利用し、接近戦ではそれのエネルギーを取り込んだ拳の打撃やケムリクサを巨大化させた剣で戦い、遠距離ではそのケムリクサを吹くようにして放つビームによる間接攻撃を行う。回復力も並外れており、四肢を一つ失った程度ならすぐに再生するほど。
OPと前日譚及び作中描写(遠くや暗がりでも見える)から視覚特化と推測され、具体的な描写や言及はされていないが上述の戦闘能力を支えている要素として“速い動体視力と広い視野による超反応”が考えられる。
…だったのだが、実際はかなり違うらしい事が8話で判明した(リンク先ネタバレ部分を参照)。
自主制作アニメ版
自主制作アニメ版ではTVアニメ版よりも少し等身が高めで、顔もやや凛々しい感じになっている。
衣装の方も首のマフラーは黄緑色で、スーツももっとぴっちりとしたデザインだった。
関連タグ
りつ(ケムリクサ) りな(ケムリクサ) りく(ケムリクサ) わかば(ケムリクサ)
ウルヴァリン…高い身体能力と回復力が共通。
※これより先、第7話以降の内容に関わる為、閲覧注意
八島の"絶望的な状況"を把握した後の話し合いの中で、わかばに「本当にしたい事があるのなら話して欲しい、皆知りたがっている」と促され、りんは自分の"好き"と"したい事"を話しだす。
彼女の"好き"はやはり姉妹であり、だが"したい事"は姉妹を守ることでは無く『姉妹の安寧を脅かす原因そのものの排除』であった。
りんの"したい事"を受けて、脅威の原因-赤い木を排除する為に再び歩み始める一行。
旅の途中、性格が合わないシロとの出会いや、わかばの激情に触れ少しずつ押し殺していた『素』や想いが表に出てくるようになった。
記憶の葉
りんは作中のキーアイテム「記憶の葉」の現所有者である。
"現"が付くという事は"元"もいるわけで、元所有者はりょうであり、前回遠征時の死の間際に譲渡されたらしい。
この記憶の葉、意図しない情報が入力されることがよくあるようで、りょく・りょう・りくが亡くなる際、彼女達の生体情報・人格・記憶を丸々コピーしてしまったのである。
それが幸いして彼女達は人生のロスタイムを得る事ができ、りん達の旅の一助にもなったのだが、表に出る際はりんの体を借りる必要がある為、りんが眠っている時にしか出番が無かった。
自分の中に失った姉妹達が居る事に自力で気付くことは無く、モモイロに蓄えられたリソースを使って3人が顕界し、説明を受けて初めて知るに至った。
尚当初はロックが掛かっており、りくからケムリクサの扱いを聞いたわかばが試行錯誤の末解除したのだが、その方法は反応があるまでひたすらりんの背中をさすり続けるというものであり、こそばゆいのか体内に隠していたものを見られるのが恥ずかしいのか、その最中りんはずっと顔を赤らめていた。
りんの本当の「好き」
視聴者諸兄はお気づきだろうが、それはわかばである。
出会った当初は、記憶の葉の中にあった"りりのワカバへの好意"の影響が強かった(1話の通称塩梅ダイブと11話のミドリ発芽が似た光景の為、引金になった?)ようで、記憶の葉を抜くと毒が薄まったとのこと。
だが旅を続けるうちに、りん自身に毒が巡っていき(=りりから受け継いだものではなく、独立したりん個人の人格としてわかばを好きになる)、11話時点では記憶の葉を抜いても気持ちに変化が無くなっていた。
いつからかは定かではないが、実はりん以外の姉妹全員が「りんの好きはわかば」であると気付いていた。
既に死んでいるりょう・りく・りょく、そして死んでも悔い無しのりつ・りなにとって最終決戦はりんの告白の為の舞台でもあったようで、お膳立ての為に結構な無茶をしたのだが、それでもりんが自分の気持ちに素直になれたのは心身ともに極限まで追い詰められた瞬間であり、視聴者(と恐らく声優陣)をやきもきさせた。
ここまで鈍感なチョロインというのも珍しいかもしれない。
ネタバレ関連タグ
りり(ケムリクサ)…親とも言うべきさいしょのひとであり、分割の際"身体"を継いだので、ほぼ本人と言える。或はりりが成長した姿がりんであるとも。ラストシーンで見せた『貌』がりりにそっくりという声もある
魔法陣グルグル…物語の全てが「ヒロインがヒーローに告白する為のお膳立て」つながり