概要
2000年代初頭、インテルの看板CPUは、『Pentium 4』であった。しかし、この製品はとにかく高クロックでの動作を目指した製品となっており、最高クロックは3.8GHzに達していたものの、発熱や消費電力の問題が深刻化し、当初予定されていたデュアルコア版Pentium4である『Tejas』は開発中止となってしまう。
そこでインテルは、モバイル向けに展開していた『Pentium M』をベースに新たなブランドを開発。まずはノートパソコン向けとして『IntelCore』が誕生した。その後、デスクトップ向け製品として展開することとなり、誕生したのがこの『Core2』である。
種類
Core2はPentiumシリーズに変わる新たな看板商品となったため、サーバー向けから低価格版まで様々な種類が存在する。なお、ソケットはほぼ全ての製品がLGA775を採用。
Core 2 Solo
『Core Solo』の後継で、1コア1スレッドで動作するシングルコア製品。モバイル向けのみが発売された。
動作クロックは1.06~1.20GHzで、二次キャッシュも1~3MBと、性能は控えめ。
Core 2 Duo
『Pentium 4』・『Pentium D』・『Core Duo』の後継で、2コア2スレッドで動作するデュアルコア製品。デスクトップ・モバイルの両方が発売された。
Pentium4にあったハイパースレッディングは搭載されていないが、発熱・消費電力の問題を解決し、熱効率も良くなったため、当時としては十分な高性能製品となった。
動作クロックは1.80~3.33GHzと、性能にばらつきがある。
廉価版として、『Pentium Dual-Core』と『Celeron Dual-Core』が存在する。
Core 2 Quad
インテル初のクアッドコア製品で、4コア4スレッドで動作する。
実はCore2Duoを2つ搭載しただけのなんちゃってクアッドコアだったのだが、性能は十分に高く、AMDのクアッドコア製品との競合に勝利した。
動作クロックは2.33~3.00GHzと、Core2Duoより低め。
Core 2 Extreme
サーバー・ワークステーション向けのCPUで、『Pentium 4 Extreme Edition』・『Pentium Extreme Edition』の後継。
2コア2スレッドの製品と4コア4スレッドの製品が存在し、動作クロックは2.66~3.20GHz。