「冷夜無常斷生離,罪問枯骨葬西風。」
概要
称号:懷璧明罪(かいへきめいざい)
「霹靂布袋戲」の登場人物。
「霹靂魔封」の主要人物で、敵役として活躍した。
謎だらけの権謀者。武林の三教(儒教、仏教、道教)で精進した過去を持つ。
熾煉界の出現と共に、表舞台に浮上し、往生無相塔で三教を転覆しようとしている。
目的達成のため、非情な手段も厭わない。
プロフィール
人物
灰色の服を纏う、白髪の隠者。文武両道な英才だが、先天的な病に悩まされる。
多くの流派の武術を身に着け、多くの流派の秘伝を残し、長らく「地獄無常天(じごくむじょうてん)」という試練の地で身を隠していた。
往生無相塔(おうじょうむそうとう)などを駆使して、三教の間に内乱を促すが、その真の目的とは……。
伝説の英才
遥か昔の武林にて、三教(儒教、仏教、道教)の中で実力が創道者たちに次ぐ修行者がいた。道教では、道皇に次ぐ人物・玦殘何(けつざんか)がいた。儒教では、皇儒無上に次ぐ人物・琛奈缺(ちんないけつ)がいた。仏教では、尊佛に次ぐ人物・問瑾遺(もんきんい)がいた。三人とも三教に大きく貢献しており、施設の建造や武芸の開発などの事績を残す。しかし、宗教の重鎮になる誘いを断り、武林から姿を消した。
玦殘何・琛奈缺・問瑾遺、三つの名前とも「玉に瑕」という意味が秘められる。三教の中で第二位の伝説を残した三人は同一人物で、本当の名は「問奈何」と呼ばれる。問奈何は三教での修行を経て、雲海仙門の主・九天玄尊と武術を研究し、共に「地獄無常天」を創設した。その後、問奈何は地獄無常天で身を隠していた。
地獄無常天
地獄無常天という地は、「霹靂天命之仙魔鏖鋒」時期から登場していた。最深部には、「玄脈寶鑑(げんみゃくほうかん)」という、問奈何と九天玄尊がともに開発した秘伝書が置かれている。問奈何が登場するまでに、君奉天・越驕子・樂尋遠などの人が秘伝を求めて、この地に訪れた。
余談
称号の元ネタは、中国の四字熟語「懷璧其罪」である。「優れた能力を持つことが罪である」という意味であり、転じて「才能に優れた者が、他人に嫉妬され、窮地に陥れられる」ことのたとえである。問奈何は武芸と学問とも、群を抜くほど優れるが、他人の嫉妬により陥られる描写はされていない。
死後の「霹靂兵烽決」に登場した懸賞組織「海市龍燈(かいしりゅうとう)」では、組織に大きく貢献した者の中で、名を残したことが確認できる。問奈何のほかに、靜濤君の名も見られる。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(問奈何)※中国語