日産リーフ
りーふ
概要
日産自動車が製造・販売している電気自動車だが、日産初の電気自動車ではない。
1999年から2002年にかけて社会実験的なものであったが、ハイパーミニという軽自動車規格の電気自動車を製造していた。
さらにもっと遡れば、日産に吸収されたプリンス自動車のルーツには「たま電気自動車」というEVメーカーもあった。
(ルネッサにも電気自動車があったが、ガソリン車もあったのでここでは割愛)
操作系統
2代目以降のプリウスのセレクトレバーと操作が類似しているが、Pレンジに入れるためのボタンの位置とECOレンジ(回生ブレーキを多用するレンジ、プリウスのBレンジ、一般車の低速ギアのようなもの)の入れ方が異なり、無茶なレンジセレクト時の動作も異なる。また、サイドブレーキが電動式になっているため、スイッチの操作でサイドブレーキがかかるようになっている。故障時の非常措置として、専用の車載工具で解除はできるようになっている。
上記の操作の違い
プリウス(2代目以降) | リーフ | |
---|---|---|
B又はECOレンジ | 手前に引く | Dレンジと共用(※) |
Pボタン | セレクトレバーの近く | セレクトレバー上 |
無茶なレンジセレクト時 | 操作によって強制的にNレンジか無視 | 操作を無視 |
※・・・Dレンジに入っている時にDレンジに入れるときと同じ操作をするたびにECO→D→ECO→D・・・と切り替わる。他のレンジに入れた後はDレンジが優先される。
※型式と操作方法の違い。
初代初期型(ZE0) シフトは「D」と「ECO」の2種類のみ。上記の方法で切り替える。パーキングブレーキは上記の通り電気式。
初代後期型(AZE0) シフトは「D」と「B」の2種類。「ECO」モードは別のボタンで操作するため、「D」「B」に「ECO」の有無の4種類になる。パーキングブレーキは足踏式。
2代(ZE1) シフトは初期後期型と同じ。パーキングブレーキは初代初期型と同じ。
注意点
一般的な車と異なり、故障時にロープを使って他車から牽引してもらうことが全く不可能なので、故障したらJAFなどを呼びレッカー車で持ち上げて牽いてもらうか、カーキャリアに乗せて修理工場まで運ぶしかない。
ちなみに、車載工具として積まれている牽引用アイボルトは泥濘などにはまって動けなくなったときに救援を受けるためのもの。また、後ろ側の底部にあるフックは船積みして輸送する時の固定用なので牽引や被牽引に使うとボディの破損や部分的な破壊といった大変なことになるので使ってはいけない。
また、エンジン車と異なり暖房でも航続距離が縮むのでその点注意。
エンジン車 | リーフ |
---|---|
エンジン冷却水の廃熱 | PTCヒーター(要は電熱器) |