概要
性別は女性だが、雄獅子の特徴であるたてがみを備える。
冥界にやってきた死者は、悪事を行わなかったかという質問リストを突きつけられ、
それら全てに「いいえ」と回答すると、心臓を取り出されアヌビスの手で天秤に載せられる。
天秤のもう一方に置かれるのは真実を司る有翼女神マアトの羽である。
もしも重さがつりあわなかった場合(『フネフェルのパピルス』だと心臓のほうが軽い場合)、
死者の心臓はアメミットに食べられる。心臓を食べられた死者は、
消滅し転生出来なくなるが、食べなかった正しい魂に対してアメミットは守護神となる。
興味深い事にアメミットを構成する動物は全てエジプト神話の神である(タウエレト、セクメト、セベク)事が興味深く、アメミットの伝承と併せて彼らがエジプトで恐れられた事を伺い知る事が出来る。
余談
小学館から刊行された「水木しげるの世界妖怪大百科」では「デボラー」という名前で紹介されており、霊界の入り口を守る存在だとしている。(入門百科版を復刻したバージョンでもオリジナリティを尊重して名称はそのまま掲載されている。)