概要
エジプト神話において、太陽神ラーとハトホルの娘とされる法、真理、正義の女神で、夫はトート神である。マァト、マート、メアートなどと表記される事もある。その姿はダチョウの羽根を刺した女性の姿で現される。
冥府の裁判官の一人で、死者の過去の罪を裁く裁判官とされており、彼女の頭にあるダチョウの羽を天秤の皿に乗せて死者の心臓の重さと比較して罪を計量する。なお、直接的な判決は犬頭の神アヌビスが行う。
判決で有罪とされた死者は魔獣アメミットに捕食される死刑が下される(死んでいるのに死刑とはなんのこっちゃ?と思われるが、エジプトでは魂が失われる事を完全な死と解釈していた。つまりアメミットに食われた時点でコンティニュー不可という訳である)。一方、無罪の判決が下された死者は死後の楽園アアルで暮らせるとされた。
象徴が天秤であり、正義の女神という点はギリシャ神話のテミスやアストライアと共通している。
また古代エジプトの都市の一つである『ヘルモポリス』ではトートと関連付けられ、トートが死者の心臓を図り、彼女が名簿に使者の名を書き込むとされたという。
書記官が真実を書き込む様にマアトとトートが保護し、監視していたといわれていたともいわれている。
ちなみにラーの娘とされているが、肉親の関係というよりも、地上を真実の光で照らす太陽の娘というラーの分化という意味合いであるとされ、神話によればセトがオシリスを殺害した際に彼と共に冥界へと移り、それ以降はオシリスが死後の楽園アアルを治めるのをサポートしているといわれている。
創作作品では
光属性/天使族のモンスターとして登場。
しかし、姿形はネメスを被ったファラオのような姿をしている。
ちなみにpixivではエジプト神話の女神よりも、デスティニーチャイルドに登場するキャラクターのタグとしての使われ方が多い。なお、そちらのマアトは宇宙を統治する女神「マアト」が名前の由来という設定である。