走行用のレールの傍らに設けられた、集電用の3本目のレール、またはその方式の事。「サードレール」とも呼ばれる。
東京メトロの銀座線、丸ノ内線などの地下鉄路線に見られる。また、かつては信越本線の碓氷峠区間旧線でも用いられた。
上図の線路の横にあるものがそれ。
電車の屋根にパンタグラフを設けるスペースが不要になり、掘削するトンネルの断面を小さくできるため、
建設費を抑えるメリットがある。
反面、通常の電車と規格が異なるため、近隣のJRや私鉄の路線と相互乗り入れができない。おまけに高圧電流を流すと緊急時に線路に下りる際危険なため、国内では750V以上の電圧を流すことができないのも欠点である。
(日本の第3軌条鉄道は、600Vか750V に設定されているが、海外では1200Vの路線もある)
…というわけで、近年では、相互乗り入れをするため、地下鉄でもパンタグラフ方式を採用する路線が主流である。
一方、近鉄けいはんな線は自分の車輌のほうを大阪市営地下鉄に合わせて第3軌条方式にした。ちなみに、近鉄けいはんな線は日本の第3軌条鉄道で最速を誇る。(大阪市営地下鉄が70km/hに対して、けいはんな線は95km/hである)
図入りの解説は、こちらも参照されたし。
日本の第3軌条路線
札幌市営地下鉄南北線(750V)
横浜市営地下鉄ブルーライン(750V)
大阪市営地下鉄堺筋線・長堀鶴見緑地線・今里筋線を除く全線(750V)
北大阪急行電鉄(750V)