典型的な日本語の言い間違いと評される言葉。後述するが現在では「間違いというのが間違い」とされている。「汚名返上」と「名誉挽回」を混同して生まれたと言われている。
言葉通りだと「汚名を挽回する(取り戻す)」と言う意味。
あえて例を挙げれば、「嫌いな芸能人」1位だった人物が2位になってしまったので、1位を取る為に嫌われようとする状態。
ばいきんまんが「良い人」といわれてしまったので、「悪い奴」と言われる為に悪い事をする状態。
ただし「挽回」という言葉は「巻き返しを図って本来の良い状態に戻る」という意味でもあるため、間違いではないという説もあり現在ではこちらの方が主流。すなわち「汚名を被っている状態から元に戻る」という解釈が可能なため、「汚名返上」と同じ意味であるとする(同時に間違ってはいないがまた別の言葉であるという主張もある)。
もともと「汚名挽回」が誤りとの説が広まったのは一部国語辞典での記述が大元とされているが、その国語辞典も改版により誤用との表記は消えている。逆に現在では「汚名挽回」は誤用ではないと一部の辞書で明記されるに至っている。
『機動戦士Zガンダム』TV版でジェリド・メサが「汚名挽回」という台詞を使っていたことも有名。こちらは文字通り、「汚名」を挽回しており、これはこれで間違いではなかったとの説もある。ばいきんまんと違い望んで挽回したわけじゃないだろうが……。
なお映画版でこのセリフは修正されている。
また『Ζガンダム』の続編で同じ富野作品である『機動戦士ガンダムΖΖ』でもキャラ・スーンに「汚名挽回」のセリフが存在する。しかしジェリドに比べるとこちらはよく知られているとは言い難い。
2020年元旦の芸能人格付けチェックにて鬼龍院翔氏のミスにより一流殿堂入りだったGACKT氏が三流芸能人に格下げになってしまい新年早々お茶の間に笑いを届けてくれたが、翌年2021年のGACKT氏のパートナーが鬼龍院翔氏ではないことが判明し一部からは「汚名挽回してほしかった…」と声が上がった。これが正しい「汚名挽回」の使い方の一例である。
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こちらも参照→「汚名挽回は誤用じゃなかった…」