バイオハザードシリーズに登場する怪物についてはスカルミリオーネを参照されたし。
概要
初出はFF4。
黄土色のローブで身を包み、「フシュルルル……」と不気味な吐息(笑み?)をする怪人。
その正体はセシルたちと敵対するゴルベーザの直属の部下四天王のひとりで、土より蘇ったアンデッドを操る邪悪なネクロマンサー。
暗黒騎士のセシルが苦手とするアンデッド軍団を率いている為、刺客に適任として派遣された。
四天王の中では一番最初に戦うことになる。
作中での活躍
セシルが暗黒剣を捨て、聖なる騎士「パラディン」となるための試練を受けるために訪れた「試練の山」の頂上に出現。死の水先案内人という名乗り口上の後に襲いかかってくる。
引き連れた強力なゾンビ「スカルナント」たちを一斉にけしかけ、自らはサンダーやスロウなどの魔法で後ろから攻撃してくる。しかしさほど強くはなく、「ううっ、身体が崩れてゆくううっ!」と断末魔を残して絶命する。
そして先に進むセシルたちだったが……
「フシュルルル……よくぞ、私を殺してくれた」
「死してなお恐ろしい、土のスカルミリョーネの強さ、ゆっくり味わいながら死ねえ!」
なんと自らの肉体をもアンデッドに変えて復活し、背後から襲いかかってくる。
ローブを脱ぎ捨て、腐敗して骨まで露出した醜悪な姿をさらしており、両の肩と脇から巨象の牙を思わせる湾曲した突起が生えているのが特徴(骨が伸びたのだろうか?)。
その禍々しくも威圧感のある姿や、通常のボス戦よりも重厚で壮麗なBGM「ゴルベーザ四天王とのバトル」も相まって、四天王がそれまでのボスより上位の存在であることをプレイヤーに知らしめる。
……しかし肝心の強さは、ダメージを与える手段が毒の追加効果のある打撃攻撃しかなく、弱点の炎魔法に「ガスを吸って、生ける屍となるがいい!」と反撃してくるも、効果は全員へのスロウであまり驚異にならない。
さらにアンデッドにもかかわらずセシルの暗黒剣で普通にダメージを与えることが可能。
最初のバックアタックも一戦目の後に隊列を変えれば問題ない……とイマイチで、正体を知ったセシルたちを崖から突き落とそうとするも返り討ちとなり、自分が落ちるという結末を迎えた。
しかし終盤にて真の黒幕ゼムスの手によって復活。バブイルの巨人内部で他の四天王たちとの総力戦を仕掛けてくる。
連戦の一番手で、最初からアンデッドの姿で登場。ステータスが大幅に上昇しており、パーティー一人の能力を大幅に弱体化させる呪いを放つ。
しかし相変わらずダメージ源が直接攻撃しかなく、四天王の中では与し易い方。
勝利後はゼムスに今一度のチャンスを乞うも、今度こそ復活することなくこの世を去った。
ボイスのついたDS版では、アテレコは大西小西氏。
ゲーム全体の難易度が上がったのに漏れず大幅に強化されており、アンデッド状態のHPは倍近くに上昇。全体スロウは物理攻撃への反撃「呪いの唄」に変化し、炎魔法への反撃のガスは毒、暗闇、沈黙、眠りと、状態異常盛りだくさんの危険な攻撃となった
ちなみに物理攻撃のモーションが「両手を伸ばしたまま体を真横に傾け、なぎ払うようにはたく」という奇妙な動きとなっている。
後日談FF4TAではクリスタルから再生されて再登場。謎の少女に操られて主人公セオドアたちに襲いかかる。人間状態→アンデッド状態とのバックアタックも健在。
それでも意識は残っており、無理やり操られる苦痛から「魂まで崩れる前に……」自ら討たれることを望む。
さらにパーティーにゴルベーザがいると、自身を唯一認めてくれた主君に再び会えたことを喜びながら消滅してゆく。
闇の死霊術士であっても、それでも青き星の命のひとつ……と自身を呼ぶセリフなど、非常に人間味のあるキャラクターとなっている。
リメイク版FF1でもゲストとして登場し、追加ダンジョンのボスとして待ち構える。
ご丁寧に本作でも二段構えのバトルを再現している(ギルガメッシュの変身は再現されてないのに随分な優遇である)が、連戦であるため回復の間がなく、アンデッド状態とは消耗した状態で戦うことになる。
おまけに魔力が全ボスを通して比べても異常に高く、第一形態では毎ターン繰り出すサンダーが下級魔法とは思えない威力をたたき出し、第二形態にいたっては毎ターン1/2の確率で使う「毒ガス」がラスボスの特殊攻撃も顔負けの高火力。とくにこの毒ガスは耐性があってもなお他の四天王が使用する特殊攻撃を耐性なしでうけた場合より強力という規格外なもの。このことから四天王最強との評でほぼまとまっていると考えていい。
登場ダンジョンで彼が待ち構えるフロアはカイナッツォとの2択になっているため、突破を考えるだけならばここは必ずカイナッツォを選ぼう。
本編ではカイナッツォに「四天王になれたのが不思議なくらい弱っちいヤツ」と見下されていたスカルミリョーネはFF1において「四天王の地位に甘んじているのが不思議なぐらい強いヤツ」なのだ。
元ネタ
ダンテ著の神曲・地獄篇に登場する獄吏集団『マレブランケ』一員・「スカルミリオーネ(毒を持つものを意味する)」だと推測される。
関連イラスト
第二形態を描いた物が圧倒的に多い。