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最珠羅の編集履歴2020/12/27 18:24:54 版
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最珠羅

もすら

本稿では東宝特撮映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場するモスラについて解説する。

データ

  • 成虫
体長36m
翼長108m
体重1万2千t
  • 幼虫
全長43m
全幅5m
全高6m
体重1万t

概要

護国三聖獣の一体で、太古の昔に海の神として崇められていた昆虫怪獣鹿児島県池田湖の湖底に封印されていた。

他の2体同様あくまで日本という「くに」を守る存在であり、完全な人間の味方とは言いがたい。その証拠に、池田湖の湖畔にて、証拠隠滅と称して物色先の店で飼われていた犬を湖に投げ込んで殺そうとした万引き犯たちの前に幼生の姿で浮上し、全員を情け容赦なく湖に引きずり込んで殺害している(ただし犬は助けている)。

歴代で最も攻撃的な外観を持ち、体毛も薄く、翅を除けばその外観は蝶や蛾よりもスズメバチに近い。また、紫色の複眼を持ち、翅の模様もこれまでの個体と異なる。

鱗粉攻撃は使用できないが、代わりに尻からマシンガンのように連続発射する毒針と、脚の鋭い鉤爪による引っかき攻撃を戦力に持つ。

強い生命力を持ち、爆死したように見えても粒子状のオーラのような姿になって生き延び、その状態から肉体を再生できる。また、粒子状態のときのみ他の怪獣と融合することも可能である。

劇中では鳳凰のモデルになったとされており、「護国聖獣伝記」の挿絵では、孔雀のような尾羽根を備えた鳳凰然とした成虫の姿が描かれている。

断っておくが、この個体はインファント島小美人とは何の関係も無い純粋な日本生まれの怪獣である(小美人をイメージした姉妹(平成ガメラからのゲスト)は登場する)。

活躍

湖底にて復活し、水上に繭を作って成虫となり、横浜にて後から合流した魏怒羅と共にゴジラと対決。

魏怒羅がゴジラの攻撃でダウンしたため単騎での戦闘を強いられ、魏怒羅を庇って放射熱線の直撃を2回も受けてしまい、爆散し光の粒子に分解されてしまう。肉体を再構築しようとするが、ゴジラがまたも魏怒羅に熱線を放とうとしたため断念。魏怒羅を復活させるべく融合する。

最珠羅と融合した魏怒羅は完全に覚醒し、千年竜王キングギドラへと成長を遂げる。

余談

  • 繭をつくる際に地形や建造物に寄りかからせない唯一の個体であり、水上にて羽化する。
  • 羽ばたける速度からして、胸筋は歴代最強と思われる。
  • 広告等では平成VSシリーズに近い見た目をしていた。
  • 絵コンテ段階では口からの毒液噴射も予定されていた。
  • 後の個体に受け継がれることになる、体毛の無い昆虫然とした節足はこの個体が発祥。スピーディな飛行シーンもこれまでのモスラのイメージを一新する一助になった。

ちなみに幼虫の姿が全身が見えていない、というか全身が作られておらず、前半身のみの使い回しという意味でも唯一の個体である。

  • 先述の通り鳳凰のモデルになったとされるが、なぜ「海」の神になったのかは不明。蚊やホタル、トンボなど、幼生時代を水中で過ごし、成虫になると陸上で生活する虫は存在するため、それらと生態が似ているだけなのかもしれない。
  • 古文書に描かれた姿については諸説あり、単なる誇張表現で尾羽根を描き足しただけとする意見や、本来の姿=完全体とする意見がある。
  • ゴジラを相手に敗北を喫した初の個体でもある。この黒星に関して、監督の金子氏は「息子に『モスラ憎たらしいから殺して』とお願いされたから」と語っている。

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