概要
別名としてスイームルグ(スィームルグ)、セーンムルヴ、サムルク(サムルーク)、ゾロアスター教ではサエーナ鳥とも。
鳥の王とされ、その姿は象を掴めるほど巨大で、五彩七色にゆらめく尻尾、猛禽類に似た嘴、冠羽には煌めき、体には猫のように出し入れできるライオン爪を持つ。また、孔雀の下半身を持つ犬のような姿とされたり、猛禽類そのもので描かれる事も。
また、寿命は1700年ほどで、300歳になると卵を産み、その卵が250年ほどすると孵り、雛が成長すると親鳥は火に身を投げて死んでしまうという。
イラン最大の民族叙事詩『シャー・ナーメ』では、捨てられた赤ん坊(後の英雄ザール)を育て、その後も妻の出産を手助けしたり、息子ロスタムの傷を癒したりと愛情深いエピソードが語られている。が、イランの王子イスファンディヤールが7つの艱難の一つとして戦ったシームルグは上記の個体とは別の邪悪な存在とされている。
創作作品では
西洋妖怪の記事を参照。
エリス・ファーレンガルトの契約精霊としてシムルグの名称で登場。
倒す事こそ簡単であるものの、中々出会えないレアモンスターとして登場している。外見は鳥ではあるものの、神話とは大きくかけ離れたデザインをしている。
神鳥シムルグとして登場。こちらはおおがね神話通りの外見をしている。
詳細はシムルグ(遊戯王)を参照。
主人公の一人、マナミ・ハミルの愛機「スイームルグ」の名前の由来となっている。また、ライバルであるアイシャ・リッジモンドの駆る「エルブルス」の名前の由来はシームルグが住むとされるアルブルズ山に由来しており、2機が合体することで本来の姿となる。