この先ネタバレ注意!
「『勝者こそが正義』。旧世界で嫌と言うほど味わったはずだ」
「遂に手に入れた…これで俺は、世界の覇者となる…」
「ふんっ!ぬぅ…!ぐあっ!うぅっ…うあぁっ!!」
浦賀「これが俺の最高傑作…ファントムビルドだ」
概要
ファントムビルドとは『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』に登場した仮面ライダーメタルビルドの強化形態。
ホワイトパネルを取り込んだメタルビルドがファントムクラッシャーを強制的に吸収し変貌した。
超高速移動に加えてファントムクラッシャーの飛行能力とミサイル攻撃、メタルビルドの履帯状のエネルギーによる攻撃が使用可能。
更にメタルビルド時には未使用だったドリルクラッシャーも武器として使用した。
劇中ではグリスブリザード、グリスパーフェクトキングダムを圧倒するが、最期はパーフェクトキングダムフィニッシュを受けてグリスに敗れ、ホワイトパネルを残し消滅した。
『俺の方が…遥かに高い能力を備えていた…なのに…どうして…この差は何だ…?』
『俺には守るべきものがあって…お前にはそれが無かった…それだけの事だ。』
スペック
パンチ力 | 57.8t |
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キック力 | 63.4t |
ジャンプ力 | 一跳び70.5m |
走力 | 100mを1.0秒 |
単純なスペックだけならば僅かではあるがパーフェクトキングダムどころかジーニアスフォームすら上回る性能を誇り、流石に変身者自身が『最高傑作』と評したのも頷ける…があくまで葛城巧や戦兎らが製作した純正のライダーシステムだけではなく、浦賀が独自に開発したライダーシステムと無関係のファントムクラッシャーと融合しているためかハザードレベルが上昇する描写が存在しないほか、仮に劇中でパーフェクトキングダムを撃破したとしてもジーニアスフォーム、クローズマグマ、プライムローグ、マッドローグの4人を同時に倒さねばならないというほぼ勝ち目のない状況であった。(しかも人質として捕らえていた美空もグリスとの戦闘中に万丈に救出されてしまっていた)
前述の通りスペック自体は非常に高いものの、パーフェクトキングダムと比べても浦賀の台詞にある「俺の方が遥かに高い能力を備えた」というほどの性能差は殆どなく、むしろ変身者の感情によって当初の基準より遥かに実力が向上するライダーシステムの特性を考えると十分埋められるレベルであり、現に最初こそグリスを圧倒していたにも関わらず徐々に戦局を覆されいき、最終的には敗北を喫してしまう。
同じくパンドラパネルを取り込んだエボルト(怪人態)と比べると実力面で言えば遠く及ばず、むしろエボルトと異なり、まだ特に消耗もしていない貴重な戦力をバラバラにして融合する変身過程を見ると、かなり非効率な形の強化形態とも解釈できる。一海の「守るべきものがなかった」という指摘は、ある意味これ以上ない的を射た指摘と言えるかもしれない。自らの手で貴重な仲間を浪費しつつ自分の力を過信し続けた浦賀と、あのエボルトの脅威を乗り越えた愛と平和の戦士達を相手にするのは、最初から既に勝ち目などない勝負だったのだ。
容姿
取り込んだファントムクラッシャーの部品を各所に纏うデザインとなっている。
上半身と両腕にファントムクラッシャーの装甲が被せられ、マスクは細かなパーツが重なって左目が戦艦・右目が戦闘機を模した独自のものに変化。メタルビルドの変身アイテム『メタルタンクタンクフルボトル』と合わせて陸・海・空全ての兵器を表現しているともとれ、浦賀の信条に基づけばまさしく「最高傑作」と呼ぶに相応しい姿だと言えよう。
必殺技
- ハザードフィニッシュ
メタルビルドの時と同様の技。回し蹴りに合わせて発生した履帯状のエネルギーで攻撃する。グリスパーフェクトキングダムに対して放ち、ミサイル攻撃と共に発動して波状攻撃を行った。
メタルビルドの時には一度ハザードスイッチをオーバーフローモードに移行させ、ビルドドライバーのレバーを回してから発動していたが、こちらでは一切の操作なしで発動している。