M36ジャクソン
えむさんろくじゃくそん
M36ジャクソンはアメリカ軍が第二次世界大戦において使用した駆逐戦車であり、基本的にM10GMCにT7戦車砲を搭載したものである。
作られた経緯
アメリカ軍は第二次世界大戦において駆逐戦車(アメリカの場合この種の車両は戦車駆逐車と呼ぶ)としてM7 3インチ砲を搭載したM10GMCやM18GMCなどを使用していた。
しかしドイツ軍のパンターやティーガーにはやや力不足(特に正面から)であったため、新しい砲塔を開発(90mm高射砲を元にその砲塔を作成した)、それをM10GMCなどの砲塔から積み替えたものがこれである。
使用
アメリカ軍においては第二次世界大戦および朝鮮戦争に使用した。また、この車両は大量生産(2100台程度+M4ベースの180台程度)されたため他国、特に西側諸国にも供給された。最近の使用例ではユーゴスラビアの内戦において使用された(さすがにエンジンは積みかえられていたが)。
なお、自衛隊も61式戦車の設計時に本車両を参考として1両輸入しており、現在でも土浦の武器学校に展示されている。和製パーシングと評されることの多い61式だが、そういう視点で見ると若干M36のテイストが感じられるかもしれない。
関連イラスト
この戦車のタグが付けられたイラストは2020年現在、理由は不明ながらガールズ&パンツァーの絵馬が半分を占めていたりする。
オープントップなので本来なら戦車道使用車両としての要件を満たさないのだが、某自走砲の登場で「屋根が無いなら付ければいい」とする解釈が勢いを増したこと、また史実の本車両自体が開口部を覆う装甲カバーを実際に装備していることから登場への期待が高まっているものと思われる。